若くして頂点に立ったエガン・ベルナル

初めてコロンビア人としてツール・ド・フランスを制覇したエガン・ベルナル。U23時代はイタリアを拠点にUCIレースを転戦。山岳やステージレースに強く、コンスタントに結果を残してきたのちにプロ選手の登竜門として知られる「ツール・ド・ラブニール」で総合優勝。翌年にチーム・スカイ(現チーム・イネオス)にてプロデビューを果たした。プロ1年目となった2018年でツール・ド・フランスに初出場し、アシスト役ながらも新人賞2位となり完走した。

そして今年、パリ〜ニース、ツール・ド・スイスと世界最高峰のワールドツアーレースで勝利を重ねた弱冠22歳の若手は、ツール・ド・フランスで個人総合優勝を果たし、世界の頂点へと登り詰めた。

フランス勢の活躍

参考:LeTour

今年はアラフィリップの長期に渡るマイヨ・ジョーヌの着用、ピノによる第14ステージの優勝に加え、アシストとして積極性をアピールした新人賞2位のダビィ・ゴデュ、2017年のツールで個人総合3位のロマン・バルデ(AG2R・ラ・モンディアレ)による山岳賞獲得など、フランス勢が大活躍の年となった。ここ数年、コロンビア勢を筆頭にフランス人以外の活躍が目立っていたが、今年はフランス人選手たちが開催国のファンを大きく盛り上がらせた。

グルパマ・エフデジの名物(?)として名高いマルク監督も、ピノの第14ステージ優勝によって感情が爆発する一面も。

2020年ツール・ド・フランスは南仏ニースからのスタート