トレック・セガフレードの日本人選手、別府史之選手の三連覇に期待がかかる

雨の中でレースがスタート

ジャパンカップ2017クリテリウム

©Makoto.AYANO/2017JAPAN CUP CYCLE ROAD RACE

ジャパンカップ2017クリテリウム当日、会場の宇都宮は雨。時折強く降ったり、小雨になったりを繰り返します。選手たちもレインウェアを着こむなどし、雨対策に余念がありません。

もしレースで選手たちが見慣れないウェアを着ていたら、それは発表前のプロトタイプである可能性が非常に高い!なので、実は選手の機材もさることながら、ウェアに注目してみると、意外な発見があったりしますよ。

あのコンタドール選手が別府選手を勝たせるためにアシスト!?

ジャパンカップ2017クリテリウム

©Makoto.AYANO/2017JAPAN CUP CYCLE ROAD RACE

さぁいよいよレース本番。各チームの選手がコース上へ出てくると、大きな声援があがります。やはり、コンタドール選手、別府選手を擁するトレック・セガフレードへの声援が一段と大きく感じました。なぜなら、史上初の三連覇がかかる別府選手に優勝の期待が寄せられているからです。

ジャパンカップ2017クリテリウム

©Makoto.AYANO/2017JAPAN CUP CYCLE ROAD RACE

スタート直後からレース中盤まで、別府選手が所属するトレック・セガフレードが徹底してレースを支配。逃げ(集団から飛び出し、逃げ切りを試みる選手)が発生したら、その選手をすぐさま封じ込めるという展開が続きました。あのコンタドール選手が、別府選手のために集団を牽引するという貴重な場面も。

混沌のレース終盤、マルコ・カノラ選手がレースを制す

ジャパンカップ2017クリテリウム

©Makoto.AYANO/2017JAPAN CUP CYCLE ROAD RACE

しかし徐々にトレック・セガフレードのレース支配も解けていき、レース終盤へと向かうにつれ、様々な選手が集団から飛び出し始め、レースは混沌としていきます。

そしてレースは最終周回へ。なんとここでゴール前で落車が発生。最後の最後でレース展開が大きく変わりました。これをかいくぐり、優勝したのはNIPPO・ヴィーニファンティーニマルコ・カノラ選手。別府選手は落車の影響でスプリントに絡めず、三連覇は果たされませんでした。

ジャパンカップ2017クリテリウム

©Makoto.AYANO/2017JAPAN CUP CYCLE ROAD RACE

ジャパンカップ2017クリテリウム

©Makoto.AYANO/2017JAPAN CUP CYCLE ROAD RACE

ロードレースを制するのは誰か?

ジャパンカップ2017の2日目に行われるロードレースは、場所を宇都宮の市街地から郊外へと移して行われます。

こちらも周回コースですが、アップダウンを含む1周約10kmのコースを14周するというタフなもの。天候次第ではかなり過酷なサバイバルレースになることが予想されます。

一体誰が勝者になるのか?明日のレースも見逃せません。

ジャパンカップ2017クリテリウム 結果

順位 名前 チーム タイム
1 マルコ・カノラ  NIPPO・ヴィーニファンティーニ 0:43:57
2 フアン・ホセ・ロバト・デル・ヴァジェ チーム・ロットNL・ユンボ 0:43:58
3 ブラム・ヴェルデン BMCレーシング・チーム
4 雨乞 竜己 キナンサイクリングチーム
5 ベンジャミン・ヒル アタッキ・チーム・グスト
6 ベンジャミン・ブラデス・レヴェルテル チーム右京
7 下島 将輝 那須ブラーゼン
8 阿部 嵩之 宇都宮ブリッツェン
9 小坂 光 クリテリウムスペシャルライダース
10 アレックス・ハウズ キャノンデール・ドラパック 0:44:01

Text : mog