5月24日(日)〜31日(日)の8日間にわたって開催中のUCIアジアツアー、『ツアー・オブ・ジャパン』。本大会に参加する日本ナショナルチームの様子を、日本代表チームマネージャー宮崎景涼氏によるレポートでお届けするシリーズ。
本記事では、三重県いなべ市で行われた第3ステージを取り上げる。
第3ステージ「いなべ」
127.0km=14.8km×8周+8.6km(パレード3.0km)
3日目の26日(火)に行われた第3ステージ(いなべステージ)は、阿下喜駅前〜下野尻交差点を通過し、いなべ市梅林公園を周回する127.0kmのコース。今回は、梅澤幹太、島崎将男、吉田奏太、三浦一真、新藤大翔の5人がジャパンナショナルチームとして参加した(第2ステージまで岡本勝哉がいたが、DNF(途中棄権)したため、人数が第3ステージから5人となった)。
チームワークを発揮し5人が完走
ツアー・オブ・ジャパン3日目のいなべステージは急勾配の登坂区間(イナベルグ)と高速ダウンヒル、そして平坦区間で構成され、一度集団から遅れてしまうと一気にタイム差が広がってしまい、完走すら危ぶまれる難コース。
チームとしては第2ステージ同様、逃げに乗って後半に起きるであろうメイン集団の強烈なペースアップに備えたいところだが、レースはスタートから激しいアタック合戦の連続。比較的早い段階で5人の逃げグループが形成された。残念ながらジャパンナショナルチームからは選手を送り込むことができず、集団で次のチャンスをうかがうことになった。
5人の逃げが後半まで続く中、メイン集団も少しずつペースアップ。
一見穏やかな展開に見えるが、登りに入る直前に一気に道幅が狭くなり、集団後方では激しい位置取り争いが繰り広げられる。

集団の前方を位置取る新藤
総合成績が最も良い島崎のために、梅澤と新藤が毎周回、島崎を集団の前方まで引き上げて、良い位置で登りに入る。
メイン集団は人数を減らしながらも、逃げていた選手たちをレース終盤に吸収し、勝負の行方はゴールスプリントへ。

最後に勝負を任された島崎
島崎もアシストのおかげで最終局面まで先頭集団に残り、ゴールスプリントに臨んだが15位でゴール。
前日の吉田に続き、本ステージでは島崎がRTA賞(日本の若手選手育成プロジェクト「Road to l’Avenir」が、国際レース等において最も活躍した日本人U23選手に授与する特別賞)を獲得し、表彰ステージに上がることができた。
そして島崎以外のメンバーも最後まで走り切り、第4ステージのチームタイムトライアルへと駒を進めた。
第3ステージ「いなべ」リザルト
| 順位 | 名前 | 所属 | タイム |
| 1位 | ニコロ・ガリッボ | TEAM UKYO | 3:03:00 |
| 2位 | ベンジャミ・プラデス・レヴェルテル | VC福岡 | 3:03:00 |
| 3位 | オスカー・ギャラガー | シーキャッシュ X ボディラップ | 3:03:00 |
| 15位 | 島崎将男 | 日本ナショナルチーム | 3:03:00 |
| 49位 | 梅澤幹太 | 日本ナショナルチーム | 3:07:22 |
| 50位 | 新藤大翔 | 日本ナショナルチーム | 3:07:22 |
| 64位 | 三浦一真 | 日本ナショナルチーム | 3:14:56 |
| 68位 | 吉田奏太 | 日本ナショナルチーム | 3:14:58 |
宮崎マネージャーのコメント「1番の鬼門を乗り越えた」
今回のツアー・オブ・ジャパンの前半戦で1番の鬼門と思われていた「いなべステージ」で、誰も脱落者を出すことなく終えることができ、ほっとしています。また、チーム内で総合成績上位の島崎のために、チームとして動けたこともとても良かったと思います。

完走した新藤と梅澤
島崎もその期待に応えるように、最後まで先頭集団に残りスプリントに参加できたのは、評価すべきでしょう。吉田に関しては第2ステージの疲労もあり、前半から苦しい展開だったと思いますが、よく最後まで耐えたと思います。
次はいよいよツアー・オブ・ジャパンで初めてのチームタイムトライアル。前例がなく、どうなるか予想ができませんが、今のチームの全力をかけて挑みます。
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