2025年5月3日、『TOKAI Cycle Road Race Series iRC TIRE Presents KINAN AACA CUP(以下KINAN AACA CUP)』の2025年大会・第4戦が開催され、トラック競技日本ナショナルチームの橋本英也・水谷彩奈が出場した。

編集部も駆けつけた現地の様子をレポートする。

プロからキッズまで「ステップアップ」できるシリーズ戦

KINAN AACA CUPはロードレースのシリーズ戦。

岐阜県海津市、国営木曽三川公園 長良川サービスセンターの特設ステージを舞台に、年間全10戦が開催されているクリテリウム。

レースの合間にはKINAN Racing Teamの選手と一緒に走るKids Schoolも開催

キッズからプロまで、様々なレベルに合わせたカテゴリーのレースが実施され、「ステップアップ方式」で競技力を向上できるイベントだ。

参照:KINAN Racing team

橋本英也・水谷彩奈が参戦

本ステージにはトラック競技日本ナショナルチームメンバーの橋本英也と水谷彩奈も参戦。橋本は本レースシリーズを開催するKINAN Racing Teamの選手としてエントリー。

チームメートと共にトップカテゴリーである「1-1クラス」へ出場。

なお水谷は日本体育大学の選手として「1-2」クラスへの出場となった。

橋本 英也(1-1クラス)

1-1クラスは1周5kmサーキットを20周、100kmで争われた。

笑顔を浮かべながらも様子を伺いつつ前半から積極的なレース運びをしていく橋本。

単独による逃げから一旦集団に戻ったかと思いきや、息をつく暇もなく他選手と一緒に再びアタック。

前半から1周6分台で周回を重ね、スピードはその後も落ちることなく、加速していく。

集団で突入した「最終ラップ」

集団で突入した最終周回。岡本隼人(愛三工業)のアタックを機に、集団のスピードはさらに加速していく。

集団をキープしたまま最終残り2km。牽制し合いつつ、各チームによる場所取り合戦が激化する。

チェッカーフラッグの待つフィニッシュラインへ1番乗りで帰ってきたのは、集団が牽制に入ったタイミングで単独アタックを仕掛けたキスコネン・シーム選手(レバンテフジ静岡)。

そのまま逃げ切り勝利を勝ち取った。

序盤から見せ場を作った橋本は、2着争いに絡んが4位でフィニッシュ。

水谷彩奈(1-2クラス)

1-2クラスは1周5kmサーキットを8周する計40km。

なお出場選手のほとんどは男子選手。

スタート前、水谷彩奈は

「このコースは、2018年にトライアスロンで走った思い出の場所です。今回、初めて男子選手と一緒にクリテリウムを走ることになり、とても楽しみです」

と語っていた。

かつての思い出が詰まったコースで幕を開けた水谷参戦の1-2クラス。

木曽三川を横目に、選手たちはスタートラインに立ち、風を切って走り出す。

水谷は前半から持ち味のスピードと持久力を発揮し、集団の前方でレースを展開。

全ての周回で前方をキープしつつも、水谷の表情からは終始楽しんでいる様子が伝わってくる。

そして最終周回。

レースを制したのは矢田健太郎(MAX SPEED97)。

前方でレースを展開した水谷は惜しくも入賞とはならなかった。

『TOKAI Cycle Road Race Series iRC TIRE Presents KINAN AACA CUP 2025』全リザルト

選手コメント

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