“地獄”を先頭で駆け抜けた3人

“地獄”でメイン集団から抜け出してバルグレンの追走に成功したのはロマン・バルデ(フランス)、ジャンニ・モスコン(イタリア)、マイケル・ウッズ(カナダ)、バルベルデ。この追走にバルグレンは追いつかれてしまう。

そして“地獄”を上っている最中に待っていたのは“悪魔”だった。

かの有名な“悪魔おじさん”が最も勾配キツいの区間で先頭の後を追った。この激坂で先頭の4人からモスコンが脱落。代わりに後ろからはトム・ドゥムラン(オランダ)が先頭に迫る。

2018ロード世界選手権男子エリートロードレースで最終盤に残った3選手

激坂を走るロマン・バルデ(左)、マイケル・ウッズ(右)、アレハンドロ・バルベルデ(中央)

激坂をクリアした先頭の3人は、その後の下りを問題なく走り終えるが、最後の平坦区間でドゥムランが先頭に追いつき、最後は4人のスプリント勝負へ。

最後はスプリント力に長けるバルベルデが他の選手を振り切り、先頭でフィニッシュ。38歳のベテランが念願の世界選手権初優勝を果たした。

男子エリートロードレース 最終結果

順位 名前 タイム
1 アレハンドロ・バルベルデ スペイン 6:46:41
2 ロマン・バルデ フランス +0
3 マイケル・ウッズ カナダ +0
中根英登 日本 DNF

男子エリートロードレース 全リザルト(PDF)

この勝利が人生で最も嬉しい勝利