ツール・ド・フランスを主催するASOが、クリス・フルームの出場を認めない判断をしたと、フランスの新聞ル・モンド紙が報じた。チーム・スカイはフランスオリンピック委員会へ提訴し、7月4日に出場の是非が出るという。
ASOがフルームのドーピング疑惑を問題視
7月7日の開幕を目前に控えた世界最大の自転車ロードレース『ツール・ド・フランス』では、去年の個人総合優勝(通算4回)、2017年は『ブエルタ・ア・エスパーニャ』、2018年は『ジロ・デ・イタリア』と、ここ最近のグランツールを総なめにしているクリス・フルームが新たな歴史を刻むと期待されていた。
しかし2017年9月、ブエルタ・ア・エスパーニャでクリス・フルームの尿から基準値を超える量のサルブタモールが検出され、ドーピング疑惑が浮上。その処分は未確定の状況であった。
ジロ・デ・イタリア2018での優勝にもドーピング疑惑の話題がついて回り、ASOはツール・ド・フランスにおいて同様の状況を避けるべく、UCI規定29条1項「イベントへの参加を拒否する権利を留保する。またはイベントから除外する権利を明示的に留保する。」を行使した。