バーレーン・メリダの新城幸也選手が参戦中のスペイン、バスク地方でのワールドツアー『Itzulia Basque Country (イツーリア・バスクカントリー)』,4月6日に行われた第5ステージの現場レポートをお届けする。

第5ステージは、後半にかけてカテゴリー2級、2級、1級と勾配のキツイ激坂が連続する164km。一日中晴れていたものの、やはり今回も強い風が選手を始終苦しめた。

若手選手が山岳賞獲得、エースも総合3位に

チームはプロ1年目の若手、ウクライナ人のMark PADUN(マルク・パドン)が序盤から逃げグループに入り、ポイントを積極的に取りに行き、山岳賞ジャージを獲得した。そしてチームのエースかつ地元選手でもあるヨン・イザギレがステージ3位に入り、総合順位も3位につけた。
しかし、昨日まで総合争いをしていた兄、ゴルカ・イザギレは大きく遅れ、新城と同じ大集団に入り、トップから19分遅れで新城と共に115位、116位でゴールした。

以下、第5ステージ後の新城選手のコメント。

​険しい山岳を登っていく新城 photo Miwa IIJIMA

山岳だらけの最終戦、エースを全力で守る

今日は後半の山岳が始まる前までイザギレ兄弟のサポートが任務でした。スタートから風が強くて、良い位置をキープするのもひと苦労だった。

自分は登りで遅れて役目を終えたが、ヨンが頑張ってくれて、ステージ3位、総合3位と結果を出してくれて嬉しかった。平坦は問題なく位置取りなどをこなせるけど、登りで働くためには、まだもう少しレースをこなす必要がある。

明日はペイバスクのお馴染みのゴールだけど、前半から山岳だらけでどうなる事か…。天気も悪いみたいだし、最後の1日、全力でヨンを守り、頑張って登ります。

 

明日の最終ステージはカテゴリー3級山岳が5つ、2級が1つ、山頂ゴールを含め、1級が2つと、トータル8つの山岳をこなさなければならない。まさに山場のクイーンステージと言えるだろう。

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*レースの模様はDAZONにてライブ配信中

Text:飯島美和
『Team ユキヤ通信 2018 №19』6,April,2018 at Pays Basque

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