『2022年ロード世界選手権』開催日程

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どんなコースを走る?

『2022 UCIロード世界選手権大会』のコースにおいて、メインとなるのが「ウロンゴンシティーサーキット」。全種目、全カテゴリーのコースに組み込まれている区間だ。

このシティーサーキットは、文字通りウロンゴン市街を周回するコースで1周約17km。街中といえど、距離1.1kmにわたり119mを登る坂道も組み込まれている。短い坂だが平均勾配7.7%、最高14%とタイム差を生みだすには十分な坂だろう。

タイムトライアル

男子・女子エリートの個人タイムトライアル(TT)では、このサーキットを2周する34.2km。その他のカテゴリーでは一部短縮された1周約14kmのコースを走る。女子ジュニアのみ1周で争われ、男子U23・男子ジュニア・混合リレーは2周でタイムを競う。

ロードレース

ロードレースでも「ウロンゴンシティーサーキット」が使用される。女子ジュニアはサーキットを4周し、男子ジュニアは8周、男子U23は10周を走り、フィニッシュラインを通過した順位がそのままレース結果に反映される。

そして男子・女子エリートのロードレースでは、このシティーサーキットを含みながらも、ウロンゴン周辺のより広いエリアがコースに組み込まれている。男女で距離は異なるものの、走行する”道”は一緒だ。

 

男女ともにエリートカテゴリーのスタート地点は、ウロンゴンから北部に約35kmほど離れたヘリンズバラ。スタートから降り坂を含む約7km区間を走ると、プロトンはタスマン海の沿岸に抜け、そこからウロンゴン市街まで平坦調の約28kmが続く。

ウロンゴン市街到着後、一度フィニッシュラインを通過し今度は約35kmの丘陵区間へ進んでいく。待ち受ける標高473mのキーラ山の山頂は、海岸からさほど離れていない場所に位置しているため、美しい海とウロンゴン市街をバックに走る、レーサーたちの壮観な映像が見られるかもしれない。

四角を描くように設定されている丘陵区間を走り終えると、プロトンは再びフィニッシュラインに戻ってくる。そしてレースはここから、最後の「ウロンゴンシティーサーキット」での周回バトルに突入していく。

ここまで同じコースを走ってきた男女のエリートカテゴリーだが、サーキット突入後、女子エリートは6周、男子エリートは12周を走ることとなる。

タスマン海の沿岸を走った後、丘陵区間を耐え抜き、なおシティーサーキットでのバトルを戦い抜く余力を残しておかなければならない。標高500m以上の山岳が登場しない本コースだが、周回コースの影響で合計獲得標高は女子エリートで2,433m、男子で3,945mにも及ぶ。ツール・ド・フランスの主要な山岳コースと大差ない数字だ。

従って、オールラウンダーやスプリンター、パンチャーなど様々なタイプ(脚質)の選手にとって勝負を仕掛けられるコースとなっている。

各代表者によるコメント

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