U23の欧州ベルギー遠征第8戦、Bredene。前回のレースで指摘された「積極性がない」という問題に真正面から取り組んだレース内容となった。

逃げができるも、メンバー全員が集団ゴール/ZUTENDAAL U23

Bredene

114km 7.1km×16周 出走155人

1 CLAUW JOHN-ROSS BEL
2 DESMECHT DAVID BEL
3 BREYNE JONATHAN BEL
40 蠣崎 優仁 +1’35”
DNF 冨尾 大地
DNF 福田 圭晃

前回のレースで指摘された「積極性」を、次のレースで修正する強さ

会場が海沿いのリゾート地にあり、時速20㎞以上の強い風が吹いている。エントリーが多いこともあり、スタート直後の横風による集団の分断が心配されたが、コースの形状が横風になりにくく風による集団の分断は起こらなかった。

細かいアタックがスタート直後から繰り返されるがどれも決まらない。しかし、3周目に入り蠣崎を含む6名が集団を抜け出したが、蠣崎が次の周には遅れてしまう。
先頭集団はこの4名となり1時間半が過ぎ、メイン集団との差が約数秒まで縮まったタイミングで複数名がブリッジ。ここで福田が反応し、約15名の先頭集団ができ、更にペースを上げた。

福田は積極的にロ-テーションに加わっていたが、ラスト3周で遅れてしまいリタイヤとなった。この15名の先頭集団は逃げ切り最後はゴールスプリントとなった。
冨尾は1周目に落車リタイヤとなった(幸いなことに大きな怪我はないとのこと)。

蠣崎も福田も良い動きに反応したものの、千切れてしまったのは残念だが、前回のレースで「積極性」が指摘され、次のレースで修正してくるのはレースを読むセンスの良さと、気持ちの強さを感じた。

経験不足からくる問題を、場数を踏むことで解決したい

先頭集団でローテーションを回すテクニックや、自分が休むタイミングなど、経験不足からくる非効率的な動きにより、余計に脚を使わされてしまい千切れてしまったが、とても良いレース内容だった。今後このような経験を積みながら学び、近い将来最後まで逃げ切って欲しい。

約1時間エスケープグループに加わった福田(左端)。2名共に良いレース内容だった。これからも思い切りのよいレースを期待したい。

福田コメント
「前回のレースで勝ち逃げのチャンスに反応したもののイギリス人に置いて行かれて悔しい思いをし、もっと思い切りいけば届いたのかとか、レース後に色々と考えました。
今回は前半に蠣崎さんが逃げに乗ってくれていたのもあり、的を絞って思い切り行くことができました。千切れてしまったのは残念ですが、気持ち的にも力的にもフランドルに向けて良い手応えを感じる事ができました。」

ツール・ド・フランドル

U23 ネイションズカップ ツール・ド・フランドル(4月13日)に出場予定選手が発表されている。

渡邉 歩
大町 健斗
門田 祐輔
蠣崎 優仁
福田 圭晃
小野寺 慶

TEXT/JCF