2021年8月31日から9月3日にかけて静岡県の富士スピードウェイにて開催された『東京2020パラリンピック』の自転車ロード種目。本記事では、ロード種目の全メダリストをまとめてお届けする。
今大会で開催された自転車ロード種目はロード・タイムトライアル ・チームリレーの3つ。そしてさらに選手の障害の種類や程度、そして使用する自転車により以下の4つのクラスに分かれ、男女合計34種目が実施された。
日本からは女子2人(杉浦佳子・C3、藤井美穂・C2)、男子2人(藤田征樹・C3、川本翔大C2)の計4名が出場した。
Cクラス | 通常の二輪自転車 | 切断、機能障害、麻痺などの四肢の障害。障害の程度によりC1〜5に分類され、C5が最も軽度。 |
Tクラス | トライシクル(三輪自転車) | 麻痺などの重度の四肢障害。障害の程度によりT1、T2に分類され、T2が軽度。 |
Bクラス | 2人乗り用タンデム自転車 | 視覚障害。前に健常の選手(パイロット)、後ろに視覚障害の選手(ストーカー)が乗る。 |
Hクラス | ハンドサイクル | 手で漕げる自転車を使用する、下半身不随などの選手のためのクラス。障害の程度によりH1〜H5に分類され、H5が軽度。 |
異なるクラスを統一して行う種目も
パラサイクリングでは「女子個人タイムトライアル C1-C3」のように障害の程度が異なる選手が統一され、同じクラスで一緒に競い合うことがある。その際、程度の重い障害をもつ選手が不利にならないように用いられるのが「ファクト」と呼ばれる係数。実際のフィニッシュタイム(時計上のタイム)にこの係数が考慮された「最終タイム」により実際の順位が競われる。
フィニッシュしたタイムがそのまま競技の順位に反映されるとは限らないのも、パラサイクリングの特徴の1つだ。
参考:静岡県 東京2020オリパラ公式情報、伊豆市公式ページ パラサイクリングについて
日本代表選手たちのクラス
C2 | 男子 | 川本翔大 | 右足だけで自転車を漕ぐ |
女子 | 藤井美穂 | 左足だけで自転車を漕ぐ | |
C3 | 男子 | 藤田征樹 | 両足義足の選手 |
女子 | 杉浦佳子 | 事故の後遺症で高次脳機能障害、右半身の麻痺 |
参考:東京オリンピック・パラリンピックガイド、東京2020パラリンピック公式ページ
国別メダル獲得数トップ5(ロード種目)
メダル 獲得数順位 |
国名 | 金 | 銀 | 銅 | 総数 | メダル ポイント順位 |
1位 | オランダ | 7 | 2 | 3 | 12 | 1位 |
2位 | ドイツ | 3 | 4 | 4 | 11 | 3位 |
2位 | フランス | 3 | 3 | 5 | 11 | 4位 |
4位 | イギリス | 4 | 5 | 1 | 10 | 2位 |
5位 | アメリカ | 3 | 1 | 3 | 7 | 5位 |
参照:オリンピック公式サイト
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