2024年8月29日からスタートするパリパラリンピックの自転車競技。この記事ではパリパラリンピックをはじめとした様々な大会で活躍する「日本を代表するパラサイクリストたち」をシリーズでお届けしていく。第1弾は杉浦佳子。
第1弾:杉浦佳子
第2弾:藤田征樹
第3弾:川本翔大
第4弾:木村和平 & 三浦生誠
杉浦佳子
1970年生まれ、53歳(2024年8月時点)。東京2020パラリンピックのロードレースの2種目(ロードレース、タイムトライアル)で日本人選手として過去最高年齢の金メダルを獲得。それ以降もトラック&ロード両方の世界選手権で複数回メダルを獲得している。
ここまでの歩み
元々薬剤師として生活する傍ら、自転車レースを楽しんでいた杉浦。しかし2016年のロードレース大会中に落車し、脳や肋骨、三半規管などを負傷。命は取り留めたものの高次脳機能障害が残ることとなる。
後遺症と付き合いながらもパラサイクリングをスタート。怪我の翌年である2017年のロード世界選手権ではタイムトライアルで優勝し、国際大会表彰台の常連に。2018年にはUCI年間パラサイクリング賞を日本人として初めて受賞する。
2021年に行われた東京パラリンピックでは日本人選手として過去最高年齢の金メダルを2種目で獲得し「最年少記録は二度と作れないけど、最年長記録はまた作れる」と名言を残した。
杉浦佳子のクラス・出場種目
パラサイクリングは障害の種類や重度によりたくさんのクラスに分類されており、杉浦は「WC3」のクラスとなる。
「WC3」の意味 | |
W | Women、女性の意。 |
C | 普通の自転車を使うクラスのこと。四肢や体幹に障害がある選手が対象。 |
3 | CクラスはC1〜C5の5段階に分けられており、数字が小さいほど障害が重い。3は真ん中のクラスとなる。 |
杉浦はトラック・ロードの両方で活動しており、パリパラリンピックでは以下の種目に出場する。
トラック | 個人パシュート 500mTT 混合チームスプリント |
ロード | ロードTT ロードレース |
パリパラリンピック スケジュール:
各種目のルール説明:
参考:JPCF公式サイト
東京新聞「最年長記録はまたつくれる」名言を残した東京パラの女王…進化を続ける52歳がパリで掲げる「欲張りな目標」
日本パラリンピック委員会 かんたん自転車ガイド(PDF)
「日本を代表するパラサイクリストたち」
シリーズ一覧
第1弾:杉浦佳子
第2弾:藤田征樹
第3弾:川本翔大
第4弾:木村和平 & 三浦生誠