2023年10月23日から中国・杭州で開催されている『第4回アジアパラ競技大会』の自転車競技種目もいよいよ最終日。10月27日に開催されたロードレースにて、日本から出場した藤田征樹が銅メダルを獲得した。
男子ロードレース(C1-3)
55.2km(13.8kmを4周回)で実施された男子ロードレース。日本からは藤田征樹と川本翔大が出場した。中国のLIANG、マレーシアのAMIZAZAHAN、そして日本の藤田は1周目から集団を抜け出し、後続との差を広げる。この3選手がそのまま優勝争いとなったが、藤田はタイム差なしの3位でフィニッシュ、銅メダルとなった。
一方川本は4選手による2番手グループでトップを追走。4位争いをするも、最終結果は5位となった。
順位 | 選手名 | チーム | タイム |
1位 | LIANG Weicong | 中国 | 1:27:23 |
2位 | AMIZAZAHAN Muhammad Adi Raimie | マレーシア | +0 |
3位 | 藤田征樹 | 日本 | +0 |
4位 | 川本翔大 | 日本 | +4:31 |
藤田征樹コメント
「げてきた3人によるスプリント勝負という展開で、結果3位ということでとても残念でした。序盤から逃げに乗れて、駆け引きをしながら2人を切り離そうとしたのですが、決め所のないコースレイアウトで、完全に抜け出すことができず、最後のスプリント勝負になりました。残り 300m から早めに仕掛けたのですが、最後は他の2人のスプリントの方が上回っていました。
大会を通じて、コンディション良く走れ、金メダルを含む3つのメダルが獲れましたので、みなさんに喜んで頂ける結果が出せたと思います。
川本翔大コメント
メダルを狙っていましたが、序盤で3人に逃げられて、どう対応しようか悩んでいました。追うメンバーも脚がなくて、最後は自分がいる追走メンバーの中で頭を獲れたら良いと思って走りましたが、最後のスプリント勝負では、追走グループの2番手でのフィニッシュとなってしまいました。
またトレーニングをやり直して、来シーズンのワールドカップに向けて頑張っていきます。
女子ロードレース(C1-5)
41.4km(13.8kmを3周回)で実施された女子ロードレース。日本から単独で出場した杉浦だったが、最大の壁となる中国チームは3人体制。数的不利となった日本の杉浦は、1選手の独走を許したものの、銀メダルをかけたスプリント勝負に持ち込む。しかしここでも数的不利を克服できず、メダルには届かず惜しくも4位でレースを終えた。
順位 | 選手名 | チーム | タイム |
1位 | JI Zixian | 中国 | +0 |
2位 | LI Xiaohui | 中国 | +6:09 |
3位 | WANG Xiaomei | 中国 | +6:09 |
4位 | 杉浦佳子 | 日本 | +6:09 |
杉浦佳子コメント
中国選手3人と自分、4人でのメダル争いになりました。数的有利な中国は、代わるがわるの波状攻撃で、最後は対応しきれずに付いていくことができなくなりました。最後は、何としてでもメダルと獲りたかったのですが、スプリントの勝負でも負けてしまい残念な結果になってしまいました。ただ、私にとっては、今大会は良い経験を積む機会になりましたので、この経験を来年のパリに活かしたいと思います。