2023年8月3日〜8月9日にイギリス・グラスゴーで開催された『2023世界選手権トラック』。
新たな世界記録が例年樹立される世界選手権。「パリ2024オリンピック」前、最後の世界選手権となった今大会でも、例に漏れず”世界最速タイム”が誕生した。
本記事では、『2023世界選手権トラック』と『2023世界選手権パラサイクリング・トラック』で樹立された世界新記録をご紹介していく。
世界最速に至った選手たち。「パリ2024オリンピック」、「パリ2024パラリンピック」に向けた最注目選手として要チェックだ。
大会唯一の世界新記録
『2023世界選手権トラック』にて世界新記録が樹立されたのは1種目のみ。大会2日目に行われた女子チームスプリントにて新たな”世界最速タイム”が誕生した。
女子チームスプリント(3人で250mを3周)
世界新記録を樹立したのは、2021年と2022年の世界選手権でも世界記録を更新していたドイツチーム。リー ソフィー・フリードリッヒ、エマ・ヒンツェ、ポーリン・グラボッシュの3人。
3大会連続、同じメンバーで世界新記録の樹立、アルカンシェル獲得を果たした。
このドイツトリオは、『2023世界選手権トラック』の1回戦を唯一の45秒台で走り切り、決勝へ進出。(45秒988)
※1回戦リザルトPDF
迎えた決勝では、イギリスチームが従来の世界記録を更新する「45秒923」の好タイムを出すも、史上初の45.8秒台を叩き出したドイツチームが勝利。
史上初となる3人制女子チームスプリントのオリンピックチャンピオンに向け、さらに勢いを付ける結果となった。
選手名 | 国名 | タイム | 記録樹立日 | |
世界新記録 | リー ソフィー・フリードリッヒ エマ・ヒンツェ ポーリン・グラボッシュ |
ドイツ | 45秒848 | 2023世界選手権・決勝 (2023年8月3日) |
ローレン・ベル ソフィー・ケープウェル エマ・フィヌカン |
イギリス | 45秒923 | ||
従来の世界記録 | リー ソフィー・フリードリヒ エマ・ヒンツェ ポーリン・グラボッシュ |
ドイツ | 45秒967 | 2022世界選手権・決勝 (2022年10月12日) |
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男子は4位、メダル獲得を視野に1回戦へ 女子は日本記録に届かず10位 チームスプリント/2023世界選手権・グラスゴー大会