自転車競技の多数種目が一斉に開催されている『2023世界選手権グラスゴー大会』。大会開幕日の8月3日に実施されたパラサイクリングの個人パシュート種目にて、日本の杉浦佳子が金メダル、川本翔大が銅メダルを獲得した。

女子 C3 個人パシュート

C3クラス(切断、機能障害、麻痺などの通常の自転車を使える選手のうち、障害の軽度が真ん中のクラス)に出場したのは、東京パラリンピックのロードレースにおいて金メダルを獲得した杉浦佳子。前日に実施された予選では、自身が持つ日本記録を更新して全体の1位で予選を通過していた。

翌8月3日に行われた1-2位決定戦に出場した杉浦は、中盤まで先行を許す展開となったが、後半に逆転して優勝。トラック競技においては自身初のアルカンシェル&金メダルの獲得となった。

杉浦佳子 コメント

「もう最高です!まだ実感がないです。今夜寝て、明日起きた時に夢でないことを確信してから喜びたいと思います。ありがとうございました」

選手名 チーム タイム
1位 杉浦佳子 日本 3:56.949
2位 アニク・ファンデンアレンセ van den AARSSEN Aniek オランダ 4:03.329
3位 ページ・グレコ GRECO Paige オーストラリア 3:56.929

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男子 C2 個人パシュート

C3クラス(通常の自転車を使える選手のうち、障害が上から2番目に重いクラス)に出場したのは、前日の予選を全体の4位で通過している川本翔大。銅メダルをかけた、3-4位決定戦に挑むこととなった。

3km、12周で実施される個人パシュート。川本は5周目に入ったところで相手選手を追い抜き、勝利が確定。銅メダルを獲得した。

選手名 チーム タイム
1位 アレクサンドル・ルオテ LEAUTE Alexandre フランス 2:20.213
2位 ダレン・ヒックス HICKS Darren オーストラリア 2:26.079
3位 川本翔大 日本 追い抜き勝利

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川本翔大 コメント

「狙っていた順位と違ってしまいましたが、銅メダルを獲れたことはよかったと思います。明日からもまだレースがあるので、ひとつひとつベストを出せるように頑張ります」

【日本時間入り】『2023世界選手権トラック』大会スケジュール

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