平昌パラリンピックの番組をテレビで観ていた時、選手かコメンテーターが「パラスポーツはより難しいスポーツ」の様な事を言っていた。例えばチェアスキー。1本のスキー板が取り付けられた椅子に座り、高速でスラロームを行う…。「通常の競技にルールが追加され、その制約の中でより技量が試される」筆者は高校まで競技スキーをやっており、この説明をされた時、パラスキーがいかにハイレベルな競技かと気付かされたのだ。
パラサイクリングも同様だ。伊豆ベロドロームで開催された“トラックパーティー2018 Spring”で、パラサイクリングの日本代表選手によるデモ走行が行われた。
世界選手権で金の野口佳子らがデモラン
この日出走したのは、2017年のパラサイクリング世界選手権ロードの個人タイムトライアル優勝、2018年アジアパラ選手権トラックでも個人パシュート、500mタイムトライアルで優勝の野口佳子選手ら7名。
藤井美穂選手は美人パラアスリートとしてメディア露出もしており、知名度があるかもしれない。出走を待つ瞬間の集中力が高まった雰囲気は鬼気迫るも、バンクの外ではまさに“美人アスリート”の文字通りな、素敵な笑顔を振りまいていた。
1kmタイムトライアルを走った川本翔大選手のタイムは1分15秒程だったか?リザルトが残らないので正確なタイムを失念してしまったが、世界選手権の表彰台タイムが59秒台。片足でわずか十数秒落ちのタイムを出す事に「すげぇ…」の言葉しか出てこなかった。
パラサイクリングは大会が別になる事もあり、別物感を抱いてしまうが、普段目にしているトラック競技と面白さは何も変わらない。2020年、パラリンピックにも要注目だ。
Photo & Text : Shutaro Mochizuki