2022年5月、「UCIパラサイクリング ロードワールドカップ」の第1戦と第2戦が開催された。
第1戦は5月5〜8日に渡りベルギー・オステンドにて、第2戦は12〜15日に渡りドイツ・エルツァッハにて実施。
両大会とも日本からは6選手が出場。ブリヂストンサイクルの機材サポート選手である、杉浦佳子が両大会において金メダル獲得を果たした。
本記事では、日本人選手の出場種目の結果をお伝えしていく。
日本チーム選手団
選手名 | クラス | |
女子 | 杉浦佳子 | C3 |
藤井美穂 | C2 | |
男子 | 藤田征樹 | C3 |
川本翔大 | C2 | |
福井万葉 | T2 | |
木村和平 | B |
自転車の種類と各クラスの基準
Cクラス | 通常の二輪自転車 | 切断、機能障害、麻痺などの四肢の障害。障害の程度によりC1〜5に分類され、C5が最も軽度。 |
Tクラス | トライシクル(三輪自転車) | 麻痺などの重度の四肢障害。障害の程度によりT1、T2に分類され、T2が軽度。 |
Bクラス | 2人乗り用タンデム自転車 | 視覚障害。前に健常の選手(パイロット)、後ろに視覚障害の選手(ストーカー)が乗る。 |
Hクラス | ハンドサイクル | 手で漕げる自転車を使用する、下半身不随などの選手のためのクラス。障害の程度によりH1〜H5に分類され、H5が軽度。 |
第1戦・女子 杉浦佳子がロードレース優勝!
5月5日から8日にかけてベルギー・オステンドにて開催された、「UCIパラサイクリング ロードワールドカップ第1戦」。大会4日目(5月8日)に実施された女子個人ロードレース(C3)にて、杉浦佳子が優勝を果たした。
レース序盤から杉浦を含む先頭10人が集団を形成。終盤には杉浦を含む3人が抜け出し、メダル争いにもつれ込んだ。
ラスト400mからスプリントを仕掛けた杉浦は、2位のクララ・ブラウンに僅差で上回り、1位でフィニッシュ。
杉浦はこの金メダルの勝因について、以下のようにコメントしている。
「最後の3人での争いになった際、相手の動きを見ながら、フィニッシュ前の風の向きを考えてロングスプリントを仕掛けたことが勝因」
また、杉浦は大会2日目(5月6日)に実施された個人タイムトライアル(C3)においても3位でフィニッシュ。
東京2020パラリンピックでの2冠に続き、メダル2枚(金・銅)獲得となった。
C2クラスにて個人ロードレースと個人タイムトライアルに出場した藤井美穂は、両種目とも7位でフィニッシュしている。
パラワールドカップ(ベルギー🇧🇪)
RR 結果 7位
1周目の街中に入る左カーブで、あっという間に置いていかれてしまい、結果7位でした。 pic.twitter.com/dFV76knGQE— 藤井美穂(miho fujii) (@mi1031ho) May 10, 2022
第1戦リザルト・日本人選手(女子)
女子・個人ロードレース(C3)
順位 | 選手名 | 国名 | |
1位 | 杉浦佳子 | KEIKO SUGIURA | 日本 |
2位 | クララ・ブラウン | CLARA BROWN | アメリカ |
3位 | アンナ・ベック | ANNA BECK | スウェーデン |
女子・個人タイムトライアル(C3)
順位 | 選手名 | 国名 | |
1位 | アンナ・ベック | ANNA BECK | スウェーデン |
2位 | クララ・ブラウン | CLARA BROWN | アメリカ |
3位 | 杉浦佳子 | KEIKO SUGIURA | 日本 |
女子・個人ロードレース(C2)
順位 | 選手名 | 国名 | |
1位 | マイケ・ハウスバーガー | MAIKE HAUSBERGER | ドイツ |
2位 | ダニエラ カロリナ・ムネバルフロレス | DANIELA CAROLINA MUNEVAR FLOREZ | コロンビア |
3位 | クリステル・リボ | CHRISTELLE RIBAULT | フランス |
7位 | 藤井美穂 | MIHO FUJII | 日本 |
女子・個人タイムトライアル(C2)
順位 | 選手名 | 国名 | |
1位 | マイケ・ハウスバーガー | MAIKE HAUSBERGER | ドイツ |
2位 | フルリーナ・リンギング | FLURINA RIGLING | スイス |
3位 | ダニエラ カロリナ・ムネバルフロレス | DANIELA CAROLINA MUNEVAR FLOREZ | コロンビア |
7位 | 藤井美穂 | MIHO FUJII | 日本 |