2025年10月11日〜12日の2日間、オランダにて『2025グラベル世界選手権』が開催された。

本記事では、『2025グラベル世界選手権』エリートカテゴリーのリザルトとともに、女子エリートで優勝したロレナ・ヴィーヴェスの活躍についてお届けしていく。

「グラベル」って何?という方は以下記事をご覧いただきたい▼

オランダで『グラベル世界選手権』が開幕 『世界選手権トラック』直前のロレナ・ヴィーヴェスが登場

女子エリート・リザルト(131km)

選手名 フィニッシュタイム
1位 ロレナ・ヴィーヴェス WIEBES Lorena オランダ 3:58:16
2位 マリアンヌ・フォス VOS Marianne オランダ 3:58:16
3位 シルヴィア・ペルシコ PERSICO Silvia イタリア 3:58:18

男子エリート・リザルト(180km)

選手名 フィニッシュタイム
1位 フロリアン・フェルメルシュ VERMEERSCH Florian ベルギー 4:39:12
2位 フリッツ・ビースターボス BIESTERBOS Frits オランダ 4:39:52
3位 マテイ・モホリッチ MOHORIC Matej スロベニア 4:40:35

男子19-34(180km)

なお本大会には男子19歳〜34歳のカテゴリーへ、日本から髙木英之(25歳)が出場。623人がエントリーするなか、トップと約14分差の181位でフィニッシュしている。

選手名 フィニッシュタイム
1位 オリバー・ロビンソン ROBINSON Oliver イギリス 5:05:49
2位 ラウル・コロンボ COLOMBO Raul イタリア 5:05:50
3位 エイモントス・グディスキス GUDISKIS Eimantas リトアニア 5:05:50
181位 髙木英行 TAKAGI Hideyuki 日本 5:19:56

リザルトブックPDF
大会公式サイト「COURSE」

ヴィーヴェスがチリへ更に加速!

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本記事で注目したいのは、女子エリート優勝のロレナ・ヴィーヴェス(オランダ)。
ロード・トラックでも活躍している選手だ。

ロレナ・ヴィーヴェス,Lorena Wiebes,ジェニファー・バレンテ,Jennifer Valente,アリー・ウォラストン,Ally Wollaston,女子スクラッチ, WOMEN Elite Scratch Race, 2024世界選手権トラック バレラップ, 2024 UCI CYCLING WORLD CHAMPIONSHIPS TRACK

(中央)ロレナ・ヴィーヴェス

トラックでは、『2024世界選手権トラック』スクラッチ、『2025UECヨーロッパ選手権トラック』オムニアムで優勝しており、
ロードでは2025年シーズンに『ツール・ド・フランス』、『ジロ・デ・イタリア』の両大会で、スプリントNo.1を決める「ポイント賞」の総合リーダーを勝ち取っている。

「グラベル世界選手権」へは第2回の2023年大会から出場しているヴィーヴェス。

 

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今回の2025年大会では131kmに及ぶ過酷なコースを走破し、トップ5選手による最終スプリントにて、同じくオランダのスター選手であり前年世界チャンピオンのマリアンヌ・フォスらを置き去りにする激走を見せ優勝。グラベルにて、自身初のアルカンシェル獲得となった。

2025シーズンを申し分ない活躍で走る抜けているヴィーヴェスはついに、10月22日からチリ・サンティアゴで開幕する『2025世界選手権トラック』に向けて最終準備期間に突入。

最高潮にまで加速し、チリへ乗り込むヴィーヴェスの更なる活躍に期待したい。

2026年も“三足の草鞋”で世界を!

アルカンシェル姿を自国オランダの地で一足先に披露したロレナ・ヴィーヴェス。
優勝後には「来年もこの美しいジャージを着て、グラベルのトレーニングができることを楽しみにしています」と、2026年シーズンもグラベルを継続していく意向をコメント。

ロードはもちろんのこと、『2025世界選手権トラック』の活躍次第では、2026年も“三足の草鞋”でそれぞれの世界一を目指すヴィーヴェスが見れそうだ。
最後にヴィーヴェスが所属するウィメンズワールドチーム(ロード)「SD Worx」の公式ニュースから、優勝後のヴィーヴェスのコメントを紹介する。

ロレナ・ヴィーヴェス コメント(意訳・抜粋)

この世界チャンピオンのタイトルを獲得でき、本当に嬉しいです。グラベルのシーンは他の自転車競技とは異なり、より個性的なことで知られています。

世界王者の座を掴むチャンスがあるのなら、挑戦すべきです。

マリアンヌ・フォスが最初にアタックを仕掛けた時は、すでに私は限界に達していましたが、幸運なことになんとか、くらいつくことができました。

(同じSD Worx所属の)ジュリア・コペツキー(チェコ)が同じトップ集団に残っていたことが幸運でした。彼女が「(最終)スプリントを勝つ自信はある?」とレース中聞いてきたので、私は「イエス」と自信を持って答えました。

彼女がアシストしてくれたので、私は彼女のためにもフィニッシュしなくてはなりませんでした。

(単独アタックを仕掛けた)シリン・ファンアンローイには同情の意を表しますが、世界王者の座を手放すわけにはいきませんでした。

来年は、この美しいジャージを着てグラベルのトレーニングができることを楽しみにしています。

SD Worx公式ニュース(2025年10月11日)