自転車利用の普及促進に努めている自転車協会が、マウンテンバイク(MTB)のユーザー層の更なる拡大を目的として、新たな事業活動を始動を開始した。

まず、MTBを身近な乗り物として多くの人々に楽しさを実感してもらうため、2018年10月1日からMTBの走行環境を確保する目的で、フィールドを造成・運営する事業者への助成金制度を立ち上げ、公募を開始した。

関連サイト:マウンテンバイク フィールド助成金制度について

また、MTBの情報を充実させたウェブサイトを開設し、乗り方から楽しみ方まで魅力ある情報を発信していくという。

関連サイト:自転車協会『Enjoy Sports Bicycle』内のMTBサイト

事業活動の主な施策

1.フィールドの確保
MTBの楽しむ場所を確保するために、走行環境整備のためのフィールド(含むパンプトラック)構築のための資金助成を行います。

2.情報インフラの整備
乗り方、乗る場所、乗る機会、買う場所、製品情報などが一覧できるMTBの総合ウェブサイトを立ち上げ、情報発信を行います。

3.乗る機会の創出
MTB初級者を対象にした『楽しい乗り方』を網羅した情報や、 中上級者を対象にした『ルール・マナーブック』の冊子を制作、配布します。

4.教育検定
MTBの楽しさや正しい乗り方を伝える講習会や検定等を行います。

MTBのシェア拡大のため

自転車協会がこうした取り組みを始めた背景には、日本の3分の2が山林というマウンテンバイク利用に適した環境でありながら、欧米諸国と比較するとMTBのシェアが低いことを挙げている。その理由には、MTBを楽しむことのできるフィールドが少ない環境にあるなど、さまざまな課題があると考えているためだ。

そうした課題を一つ一つ解決していこうという自転車協会の活動に、今後も注目していきたい。