2月1日〜5日の期間、タイで開催されているマウンテンバイクアジア選手権。大会3日目にはXCO(クロスカントリー)競技が開催され、女子U23には2人、男子U23には3人、男子ジュニアには2人の選手が出場。各カテゴリで日本選手が表彰台に上がった。

マウンテンバイクアジア選手権

日時:令和2年2月1日〜2月5日
会場:タイ チェンライ

レースレポート

以下、鈴木雷太ヘッドコーチによるレポート。

「大会3日目はいよいよXCO競技が始まった。

コースは赤土の粒子の細かいダスティーな路面に、きつい登りとスイッチバックスのコーナーやジャンプにバームの人工物などバリエーションが豊富で、クライミングにおいても長い登りやきつい登りなどバランスの取れたコース。あとは灼熱の気候の中どのように走るか?といったマネージメント部分など、クロスカントリーの総合力を問われるレースとなる。」

川口うららは2位でフィニッシュ/女子U23

女子U23出場選手:
川口うらら
佐藤寿美

「13時から行われた女子U23は4.8km×4周で、日本からは川口うららと佐藤寿美の2人が出走。

スタートから落ち着いてスルスルと前に抜け出す形で川口は20秒ほど差をつけるが、2周目に暑さのために失速。1周目とは別人の苦しい顔で坂を上る。2回あるフィードゾーンでギンギンに冷やした水をザブザブとかぶり、3周目には復活し追い上げを開始した。

ファイナルラップはトップのタイの選手よりも明らかに早いスピードで登り差を詰めるが、追いつけず2位でフィニッシュとなった。

佐藤はスタートから集団に飲み込まれた形でスタートしたが、2周目の下りセクションで激しく落車し、リタイヤとなった。

村上功太郎が3位に/男子U23

男子U23出場選手:
北林力
村上功太郎
山口創平

「15時に男子U23がスタート。これには北林力、村上功太郎、山口創平の3名がエントリー。

気温30度を超える中で4.8km×5周の長丁場のレース。優勝候補は中国と日本の北林。

スタートは北林を先頭、4番手に村上で森の中へ消えていった。最初の登りで中国にトップを譲るが、2番手で一緒に走る。

1周目後半きつい登りでじわじわと離れ始め、2周目には1分以上の差が付き、2位にカザフスタン、3位に北林、4位に村上の順。

3周目後半、4位集団の先頭となった村上1人だけが、涼し気な表情でハイペースに登りをこなし、北林を抜いて単独3位で2位のカザフスタンを追う。

ファイナルラップに入り2位カザフスタンとの差を縮めていたが、2位のカザフスタンも粘り、そのまま3位でゴールとなった。

北林は4周目からペースを落としてしまったが、最後持ち直し6位となった。 山口は体調不良で24位の-2Lapの結果となった。」

松本一成がアジア2連覇/男子ジュニア

男子ジュニア出場選手:
松本一成
中島渉

「男子U23がスタートしてから時差スタートの15時04分に男子ジュニア(4.8km×4周)松本一成、中島渉がスタートした。

勝負は後半という指示に従い、松本を先頭に2位に韓国、3位に中島の先頭集団で終始レースは進んだ。途中中島は3度ほど遅れをとり、10-15秒ほどの差を開けてしまう場面もあったが、あきらめずに粘り、追いつく。

ファイナルラップの中盤2番手で松本をマークしていた韓国がしびれを切らし、アタック。それに合わせる形でアタックをして一気に10秒ほど放し、そのまま優勝となりアジア2連覇を飾った。 3位で中島がゴール。」

JCF マウンテンバイクヘッドコーチ
鈴木雷太

(TEXT:JCF

ダウンヒル決勝には3選手が出場、最高順位は5位/MTBアジア選手権大会