レースレポート

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日が暮れ幕を開ける「NIGHT CRIT」

予選を終え少し休憩を挟み、時計は18時半ごろ。日は沈みかけ日陰がコースを覆う。

まず初めに決勝戦が行われたのは、フラットバークラス。

フラットバークラス 決勝

コースには既にライトが焚かれ、いよいよ始まる「NIGHT CRIT」にワクワクが増していくような感覚。会場の雰囲気も徐々に変わっていく。

8周回で行われたフラットバークラス決勝。

優勝の栄冠を勝ち取ったのは、新潟県出身の瀬下舜斗選手。5周回で実施された予選でもトップでフィニッシュし、堂々の1位に輝いた。

sfiDARE CRIT vol.12 2023 KYOTO NIGHT CRIT, スフィダーレクリット, 京都, サンガスタジアム by KYOCERA

フラットバークラス優勝者 瀬下舜斗選手

女子クラス 決勝

次にコースへ入場したのは、女子クラスの選手たち。今回は4人が参戦し、表彰台を争った。

8周回で実施された女子クラスのチャンピオンに輝いたのは、『sfiDARE CRIT』の主催者でもある児玉和代選手。全4選手とともに、会場を盛り上げた。

【インタビュー①】普段は会社員をされている方

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村井和佳子選手

Q:今回何回目の参加ですか?

数えていませんが、もう何回も出場させていただいています。

Q:普段は何をされている方でしょうか?

普段は会社員をしています。 元々ロードバイクに乗っていたんですが、『sfiDARE CRIT』の講習会に初めて行った時に面白くて、レースも実際に見に行に行き、さらに引き込まれました。そして実際にピストバイクを買ってレースに出たんです。 今では『sfiDARE CRIT』の他にも街中でピストバイク(ブレーキを付けて)に乗っています。

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街中でも乗っているピストバイクからブレーキを外しレースに出場

Q:講習会を経て、レースにも出てみて、どんな印象を持たれましたか?

初歩的な技術から、コーナリングの技術までとても丁寧に教えていただきました。そのお陰もあり、街中でもより安心して乗ることができます。

レースは毎回のように参加させてもらっているので、街中ではできない急カーブを繰り返したり、より本気を出して漕いだりすることで、ちょっとずつですがレベルアップしている気がします!

走っていても楽しいですし、『sfiDARE CRIT』をきっかけに色々なところに行けるのも楽しみの1つです。

【インタビュー②】高校1年生 自転車競技部所属

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早田奈々帆選手

Q:学校でも部活などで自転車に乗る機会はありますか?

自転車競技部に入って、バンクなどで練習しています。

Q:バンクと、こうした周回コースを走るのでは違いがありますか?

全然違いますね。コーナーで減速してまた加速していく、という動作はバンクではしません。

Q:最初に参加したきっかけは?

お兄ちゃんとお父さんが『sfiDARE CRIT』に出ていて、応援しているうちにカッコ良いなと思って私も参加しました。

Q:その頃から自転車競技部には入っていたんですか?

いえ、まだスポーツ用の自転車にも乗ったことがありませんでした。『sfiDARE CRIT』をきっかけにピストバイクに乗り始めて、高校でも自転車競技部に入ることに決めました。

Q:今後の目標を教えてください。

来年の選抜大会やインターハイで入賞を狙えるようになりたいです。 『sfiDARE CRIT』では表彰台に乗れるように頑張ります!

Q:『sfiDARE CRIT』はどんな人におすすめですか?

自転車が好きな人であればぜひ参加してみてほしいです。あとは私みたいに自転車経験がなくても見にきたら楽しいので、まずは『sfiDARE CRIT』を見にきてほしいです。

男女上級クラス 決勝

『sfiDARE CRIT vol.12 – 2023 KYOTO NIGHT CRIT – 』のトリを飾ったのは、男女上級クラスの決勝。

昼間に実施された和やかな予選の雰囲気から一変し、選手招集前から緊張感が漂いだした。

1人ずつ名前がコールされ、スタートライン前に予選を勝ち抜いた18人の選手が並ぶ。

レース開始までのカウントダウンとともに会場のボルテージが最高潮に達し、15周回に及ぶ決勝がついにスタート。

1周目からフルスピードに達したレースは、決勝とはいえ、予選と同じく先頭集団と後続の差がみるみる離れていく展開に。

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瀬下舜斗選手

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後藤怜選手

フラットバークラスを制した瀬下舜斗選手が先頭をキープし、神奈川出身の後藤怜選手が後ろに食らいついていく。

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1着:瀬下舜斗選手

そして終盤でさらに加速した瀬下舜斗選手が1着でフィニッシュ。見事フラットバークラスとの同時2冠を達成した。

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2着:後藤怜選手

【インタビュー①】2冠達成!普段はメッセンジャー

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瀬下舜斗選手

Q:優勝おめでとうございます!率直な感想を教えてください。

ありがとうございます!とにかく「勝たなくちゃ!」と思っていたのでめちゃくちゃ嬉しいです。ディフェンディングチャンピオン*としてもそうだし、9月23日に横浜で開催される世界大会に向けて1位を獲りたかったです。 あとは『sfiDARE CRIT』で誰にも達成されたことのない2冠を狙っていたので。

※2022年の『YOKOHAMA CRIT』でも優勝している

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優勝プライズのピストバイク

普段はメッセンジャーとして東京を駆け抜ける

Q:普段は何をされている方でしょうか?

今年からメッセンジャーになり、今は東京で走っています。

Q:メッセンジャーとは?

自転車の特性を活かして、都市部で素早く荷物を運ぶお仕事です。

Q:『sfiDARE CRIT』とメッセンジャー、どちらを先に始めましたか?

自分の場合は、『sfiDARE CRIT』の方が先でした。SNSでずっと開催の様子を見ていて、参加してみたいと思っていたんですが、新潟の実家に住んでいたこともあり、なかなか参加できませんでした。 初めて出場したのが、1年前の京都大会です。まさにここですね。

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2位に輝いた選手も東京のメッセンジャー

Q:メッセンジャーになったきっかけは?

決定的なきっかけは、2022年の11月に横浜で開催されたメッセンジャーの日本大会『JCMC 2022 Yokohama(JCMC)』を見たことですね。 『sfiDARE CRIT』も1つのコンテンツとして開催されるということで、メッセンジャーの大会を見にいきました。元々メッセンジャーの友人はいたりして、職業については知っていたんですが、決定的に「メッセンジャーってやばいな!」と感じたのはJCMCですね。

Q:参加される前からピストバイクには乗っていたんですか?

はい。街乗り(ブレーキを付けて)で乗っていましたが、レースには出場したことはありませんでした。 京都で初めて出場する前に、『sfiDARE CRIT』さんが群馬で講習会を開いてくださり、繫がりを持つことができました。

Q:ノーブレーキのピストバイクで走りることは、普段はできないことだと思います。『sfiDARE CRIT』のような場があることをどのように感じますか?

感謝しかないですね。段々と個人でも「レースの開催を計画しているんだよね」っていう人が増えています。自分もいつか地元の新潟で開催したいです。そういう人が増えれば、もっと盛り上がっていくと思います。

Q:今後の目標や、横浜への豊富を最後に聞かせてください。

行けるところまで、どこまでも勝ち続けていきたいです! ぜひ横浜に見にきてください!

【インタビュー②】19歳 専門学生

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早田悠人選手

Q:最初に参加したきっかけを教えてください。

中学の卒業式前ぐらいに初めて参加しました。元々ピストバイクを持っていて、ピストバイクで走れる楽しいレースがあると聞いて、参加しました。それから10回以上は参加しています。

Q:ピストバイクに乗る機会は他にはありますか?

地元のサイクルクラブの活動として、月に2回ほど競輪場で走る機会があります。

あとはブレーキを付けて、街中でも乗っています。

Q:ピストバイクはどんな乗り物ですか?

沼です。乗っても楽しいし、見ても楽しい、いじっても楽しい。これからも乗り続けたいです。

Q:これからピストバイクを通じてどんなことに挑戦したいですか?

自分でもレースを主催したり、ピストバイクに乗れるイベントを増やしていきたいです。そのためにも、様々なレースや自転車のイベントに行き、色々な経験をしたいです。

「ピストバイクは怖い・高い」というイメージを払拭したい

Q:なぜレースを主催したいと思ったのでしょうか?

まだピストバイクでのレースが怖いという印象を持っている方が多いと感じています。そのイメージを払拭したいです。よりユルいレースを主催して、ピストバイクにも乗ったことがない人でも楽しめたり、同年代の参加者を増やしていきたいです。

値段が高いというイメージも、ピストバイクをなかなか始められない要因になっていると思います。でもピストバイクはメンテナンスの手間もロードバイク程かかりませんし、パーツの規格がどんどん変わっていくこともないので、10年後も20年後も乗り続けることができます。

街中でも乗りやすいですし(ブレーキ付き)、街中で乗っている自転車でそのままレースにも出られます。街中とレース、両方を走れる自転車と考えればお得な自転車とも言えるんです!

【インタビュー③】東京で自転車店スタッフとして勤務する方々

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猪原正人選手

Q:普段は何をされている方々ですか?

東京の自転車店で勤務しています。今回はスタッフ3人で参加しました。

Q:今回は何回目の参加ですか?

初めて参加したのが1年前なので、まだ2,3回目ですね。

Q:参加した率直な感想は?

楽しいです。ブレーキなしの固定ギアなので、自分でしっかりコントロールしながら走らなければいけません。そんなレースは他にはないので、楽しいですね。

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滝野大地選手

敷居が高くなく、初めてでも走りやすい

Q:こうしたレースがあることで、自転車の盛り上がりを感じることはありますか?

ピストバイクのクリテリウム自体、認知がまだまだ広まってないので、もっと色々なところで開催していただきたいです。 東海や関西での開催が多いと思いますが、ぜひ関東方面でも開催していただけたら、もっと盛り上がるんじゃないかと思います。

ロードバイクのレースとかと違って、敷居が高くないので、初めての方でも走りやすいと思います。1レースが10分弱とかですし、初めてでも楽しみやすいですね。

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山口拓磨選手

Q:ロードレースの大会などへ出場する機会は?

全然ありません。ピストバイクも街乗りメインで乗っていますが(ブレーキ付き)、それでも出場してみたらとても楽しめています。

Q:これから『sfiDARE CRIT』やピストバイクを始めてみたいという方に一言お願いします。

まずはエントリーしてみる。それが本当ににスタートになると思います。「勇気を振り絞って」とかではなく、気軽に参加できるので。

必ずしも勝つことを目指すレースではないと思うので、参加してまずは楽しんでみてほしいです。

『sfiDARE CRIT vol.12 – 2023 KYOTO NIGHT CRIT – 』リザルト

【主催者インタビュー】ピストバイクから広げる自転車競技

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