4つのクラスを「ナイター開催」
『sfiDARE CRIT vol.12 – 2023 KYOTO NIGHT CRIT – 』で実施されたのは合計4つのクラス。
・男女上級クラス
・女子クラス
・フラットバークラス
・キッズレース(体験)
通常『sfiDARE CRIT』では競輪やトラック競技と同様に、ドロップハンドル仕様のピストバイクでレースを実施。今回は男女関係なくエントリーできる「男女上級クラス」と女子のみの「女子クラス」が行われた。
通常のドロップハンドル仕様のクラスに加え、フラットバーが装備されたピストバイクのみ出場できるクラスも実施。より街乗り仕様に近いフォルムのピストバイクがコースを駆け抜ける。
その他、小学生のお子さんが参加できるキッズレースも実施された。車種は自由だ。
4つのレースが開催されたのは16時から20時頃にかけて。「NIGHT CRIT」とある通り、決勝レースは日が落ち切った後に行われた。
試走から楽しめる『sfiDARE CRIT』
レースをより安全に実施するために、参加者には試走時間が用意される。
ブレーキの付いていないピストバイクで行うクリテリウムレース。そんな『sfiDARE CRIT』以外ではできない体験を最初に味わえるのがこの試走時間だ。待ちに待ったかのように、笑みをこぼしながら走る参加者の姿も。
順位を気にせず、まずはゆっくり安全にコースを走る。慣れてきたら自分に合ったコーナリングのスピード域や侵入角度を探ってみる。試走時間は40分ほど。レースに備えるには十分だ。
その他、ピストバイクがレースを行う上で安全であることを確認するための「車検」も実施されている。
車検を通過した後も、万が一自転車に違和感を感じたり、セッティングを多少修正したい場合は会場にいるサポートメカニックに頼ることができる。
いざレーススタート
試走を終え、いよいよレースの時間。各クラスでは予選と順位決定戦が行われる。
まだ日が照りつける時間帯、スタートラインに並んだ選手からは笑顔もこぼれ和やかな雰囲気を感じられた。
しかしスタートの合図とともに、スイッチを入れ替える選手たち。
1周目からハイスピードな展開でレースが動き出した。
コース長が短く、直線と急カーブを小刻みに繰り返すため、少しの遅れや加速が結果に影響しやすい。ロードレースのクリテリウムのように牽制し合うことなく、いきなり先頭と最後尾の差が開いていく。4周もしないうちに周回差が付いてしまうほどだ。
周回遅れの選手を抜くタイミングには、「右から抜きます」のような声掛けをする場合がほとんど。ライダーたちの紳士的な振る舞いが見て取れる。
同じコースを周回するクリテリウム。万が一遅れてしまっても孤立することがなく、周回するたびにコース脇の観客から声援を受けることができる。
キツさを物語る表情を浮かべながらも、参加者は皆どこか楽しそうだ。
スタイル溢れるライダーたち
『sfiDARE CRIT』の会場に到着しレースを観戦していて印象に残ったのは、参加者たちの個性豊かなスタイル。
ロードレースやトラック競技のようにサイクルジャージやスキンスーツなどのウェアを着用しているライダーから、Tシャツやタンクトップなどのカジュアルな格好でコースを疾走するライダーまで、そのスタイルは様々。
そしてライダーたちが駆けるピストバイクも、あまりその他の自転車競技では見られないものばかり。
細やかなペイントやグラフィックデザインが施されていたり、ステッカーなどで車体を装飾しているバイクが多く見受けられた。
思い思いのスタイルでレースに出場できる。
また、そんなライダーたちの豊かな個性に注目しながらレースを観戦できるのも、『sfiDARE CRIT』の1つの楽しみ方かもしれない。