トラック世界選手権2018の初日に行われた女子スクラッチで、鈴木奈央が4位入賞を果たした。今大会最初にレインボージャージへ袖を通したのは、地元オランダのキルステン・ウィルト。
アーチボルド、ウィルトら強豪が参戦
女子スクラッチに出場したのは22人。参加選手の中にはイギリスの強豪アーチボルド、デンマークのディデリクセン、地元オランダのウィルトなど。日本からは鈴木奈央が出場した。
スクラッチとは
定められた距離(今回は40周10km)を走り、フィニッシュ順位を競う個人種目。トラック競技版のロードレースと呼ばれることもある。2003年より世界選手権種目に採用されている。
ウィルトのアタックが決まる
レースはところどころでアタック(集団から飛び出して逃げようとする)する選手がいるも、強豪の選手たちによりことごとく捕まってしまう。
膠着状態で迎えたラストおよそ5周で、オランダのウィルトがアタック。そしてそれをイギリスのアーチボルドが単独で追う。しかしアーチボルドは直前に団体追い抜き(チームパシュート)を走っていたことも影響してか、追いつくことができず、ウィルトが後続をどんどん突き放した。
ラスト2周を切り、優勝争いは勝負あり。ウィルトがフィニッシュラインへと進む。レースは2着、3着争いとなるが、最後に集団の中から鈴木奈央が追い上げる。
選手たちをかわしながら最後のスプリントで順位を一気にあげた鈴木は惜しくも4着でフィニッシュ。
1着ウィルト(オランダ)、2着ドホール(ベルギー)、3着ディデリクセン(デンマーク)、4着鈴木奈央(日本)以下の通りの結果となった。
女子スクラッチ リザルト
順位 | チーム | 選手名 |
---|---|---|
1 | オランダ | WILD Kirsten |
2 | ベルギー | D’HOORE Jolien |
3 | デンマーク | DIDERIKSEN Amalie |
4 | 日本 | 鈴木奈央 |
5 | チェコ | MACHACOVA Jarmila |
6 | イギリス | ARCHIBALD Katie |
7 | カナダ | DUEHRING Jasmin |
8 | ロシア | AUGUSTINAS Evgenia |
9 | イタリア | BARBIERI Rachele |
10 | ウクライナ | KLIMCHENKO Tetyana |
キルステン・ウィルト選手のコメント
とても嬉しい勝利です。世界のトップ選手が集まるこの大会の個人種目で勝てたことが信じられません。今日の作戦は集団内で最後まで静かにし、最後のスプリントで勝負することでした。でも計画通りには行きませんでしたけどね(笑)