2019年度、名称や教育制度を改めた「日本競輪選手養成所(旧称:日本競輪学校)」。その新制度になって最初の世代である117期。養成所時代は早期卒業、ゴールデンキャップの大量獲得などでファンを賑わせた新星たちだが、デビューから1年が経過した2021年9月現在、「競輪選手としての実力」が見え始めている。
本記事では現在S級の117期選手を中心に、彼らの在校時の成績とデビュー後の成績を見ていく。
※本記事は2021年9月時点の情報を元に作成しています。
早期卒業の2人
早期卒業制度は2019年度より導入された新制度。記録会で好成績を収め、ゴールデンキャップを獲得した選手のうち、さらに所定の基準をクリアした選手のみが早期卒業生となる。117期からは寺崎浩平・菊池岳仁の2人が早期卒業生となっており、同期女子の118期、その次の代である119・120期からも早期卒業生は出ていない。
2021年在所中の121期・122期では、早期卒業候補として太田海也(121期)が選定されている。
寺崎浩平
早期卒業生として、同期たちより一足早い2019年12月に養成所を卒業。
2020年1月にデビューののち、2月にはA級2班に特別昇班、3月にはS級2班に特別昇級。4月にはS級初優勝記録を大幅更新した。2021年9月現在は117期唯一のS級1班で、グレードレースで顔を見る機会も多い。
自転車トラック競技ナショナルチームにも所属し、パリオリンピックを目指して日々トレーニングを積んでいる。
菊池岳仁
寺崎と同じく、早期卒業制度で卒業した1人。2020年1月のデビューののち、2月にA級2班へ特別昇班。しかし寺崎のようにとんとん拍子でS級とはいかず、2021年1月付けでS級2班に上がっている。2021年8月のオールスター競輪で初のG1レース出場を果たした。
菊池も、トラックナショナルチームにパリオリンピックを目指す若手世代として所属。全日本選手権などに出場している。