未来の競輪界を担う、W杯メダリスト近谷涼ら90人が入所

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一丸尚伍「競輪がベストな答え」

Q:ロード、中長距離のフィールドで活躍してきましたが、競輪選手という道はどのように出てきたのでしょうか?

中長距離の中でもどちらかというと短距離が得意だったので「競輪でも走れるかな」とは前から思っていたんです。

シマノレーシングで活動していましたが、去年(2020年)は新型コロナウイルスの影響で1年ほとんどレースがない状態でした。そんな中でずっと悩んでいて・・・将来のこと、収入があり、競技ができる環境をどう実現するか考えて、競輪がベストだと答えを出しました。

最終的な決断をしたのは去年の末くらいです。

Q:ロードや中長距離は、今後も続けていく考えでしょうか?

僕としてはそのつもりです。シマノとの契約は今月で一度切れる形になるので、卒業するタイミングでまたシマノに戻れたらいいんですが・・・そうでなければ他のチームを探して、競技と競輪を並行していけたらと思っています。

Q:シマノのチームの皆さんからは、どのような反応でしたか?

今年の2月くらいに合宿があって、その際にひとりひとりに報告をしました。「今年の契約更新をしたのに途中で抜ける」という形になってしまったんですが、みんな「頑張ってください」と言ってくれて、ありがたかったですね。監督には去年の時点で伝えていましたが、応援してくれました。

5月まではチームのメンバーとして走らせてもらえたので、本当に良い待遇をしてもらえたというか・・・シマノには頭が上がりません。

Q:競輪選手としてはどういう選手を目指していきますか?

中長距離選手で、1kmTTなどを得意としてきました。先行選手として上を目指したいです。ロードでも中長距離でも上を目指してきたので、競輪でも一番上を目指していきたいですね。

Q:養成所生活で楽しみなことを教えてください。

全部楽しみですね。この歳になって「学校に行く」ってなかなかないことなので、全部が新鮮です。厳しい部分もありますけど、そこも楽しんでやっています。

僕は勉強が嫌いなので、学校といえば「嫌いな勉強をするところ」だったんです。でも学校で「好きな自転車を学べる」というのがとても楽しい。同期は男子が71人いますので、みんなと生活することも楽しみ。すべてが楽しみですね。

Q:2週間前くらいから入所自体はされてるんですよね。

そうですね、今日が木曜だから・・・2週間と2日くらい。とりあえずトラブルなく過ごせてます(笑)近谷もいるし、楽しんでます。

明日が娘の1歳の誕生日なんですよ。それを見れないことだけが残念ですけど、ちゃんと卒業して返していきたいと思います。

荒川仁

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