2021年2月26〜27日で開催される、日本競輪選手養成所第119・120回生の「卒業記念レース」。本来は静岡競輪場での開催が予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、日本競輪選手養成所で無観客実施に変更された。
初日26日には119回生(男子)、120回生(女子)それぞれの予選と、1日を終えての共同記者会見が実施された。
共同記者会見では、卒業を目前に控えた候補生らの心境などが語られた。本記事では候補生らインタビュー、2日目タイムテーブルをお届けする。
犬伏湧也(徳島)
在所成績1位
適性で入ったこともあり「強くなりたい」という思いが強かったです。この1年は外に出られなくてしんどい思いもしましたが、そのぶん練習により打ち込めたと思いますし、それが結果に結びついていると思います。今日の競走も自分の持ち味を出せていると思います。
石塚慶一郎(和歌山)
在所成績2位
養成所では、競走訓練で数字を残すことを重視して訓練してきました。養成所では1年弱、周りから可愛がってもらって、充実した日々を過ごすことができました。脚が付いてきたことで、周りを見る余裕ができてきたと思います。2コーナーから仕掛けることが多いです。デビュー後は特別昇級を目指します。
志田龍星(岐阜)
在所成績3位(3位は2人)
もともと野球の道を志していましたが、スポーツで食べていくことを真面目に考えた時、競輪という選択肢が生まれました。高校3年から自転車に乗り始め、経験を積むために大学で自転車を続け、養成所に入りました。長いようで短い養成所生活でしたが、怪我もなく充実した日々でした。得意な戦法は先行です。
桑名僚也(埼玉)
在所成績3位(3位は2人)
自転車競技をしてきましたが、中でも競輪・ケイリンの駆け引きに魅力を感じ、競輪選手を目指しました。高校からの目標だった「プロの競輪選手」が目前となり、ワクワクと不安がせめぎあっているところです。捲り追い込みが得意です。
吉川美穂(和歌山)
在所成績1位
もともと高校3年の時にガールズの1期生の募集があり、それに応募するつもりでした。でも実業団からお声をいただいたこともあり、ロードやトラックを経験し、この度改めてガールズに戻ってきました。
ゴールデンキャップを3回連続で獲ることを目標としていましたが、3回目だけ0.3秒足らなくて、獲得できませんでした。「人生そんなに甘くないかな、もう一度基礎からやり直そう」という感じです。競輪のルール、考え方は競技と違う面がたくさんあり、それを学んだことが自分にとっての変化だったと思います。どんな戦法もできるように走っていますが、競走成績としては追い込みが多いです。
ナショナル中長距離チームに所属していますが、パワー系の練習も多いので、脚力が落ちる心配はしていません。競輪との兼ね合いはコーチと相談になると思いますが、なるべく競輪に出走していくつもりです。
飯田風音(埼玉)
在所成績2位
養成所ではゴールデンキャップ獲得を目標に頑張っていました。第3回でやっと取ることができてとても嬉しかったです。今までは持久系の練習が多かったですが、HPDの教場に入ってからダッシュ系の練習をすることが多くなり、入所前よりダッシュ力が付いたと思います。
捲りが得意です。どんな展開からでも勝てる選手を目指しています。
内野艶和(福岡)
在所成績3位
高校生から自転車競技をしており、バンク練習でガールズの選手と一緒に練習するような環境で、そこから競輪選手を意識するようになりました。競技では中長距離をメインとしており、競技でオリンピックを目指したい気持ちもあり、その点で競輪選手を目指すことに迷いもありました。
しかし競技と競輪を両立する小林優香選手、鈴木奈央選手などの姿を見て、競輪選手を目指すことにしました。中長距離出身ということもありダッシュ力に劣っているという意識があり、そこを特に強化しています。デビュー後は1戦1戦後悔しないようなレースをしていきたいと思います。
本多優(群馬)
適性1位
小中高とスピードスケートをしてきて、高校3年で進路に迷っていた時に、顧問の先生に紹介してもらい、ガールズケイリンを目指すことになりました。
脚力があまりありませんでしたが、養成所での訓練を経てだいぶ付いたと思います。目標は梅川風子選手。初めて見たガールズケイリンのレースで1着を獲っていて、そのスピードや迫力に圧倒されました。