2021年2月17・19日、日本競輪選手養成所(JIK)がオンラインミーティングサービス「zoom」を利用し、オンラインでの入所説明会を行った。
説明会では競輪選手や養成所の説明はもちろん、現役の選手候補生も登場し、試験対策や養成所での生活について答えた。
日本競輪選手養成所(JIK)とは
日本競輪選手養成所(JIK)とは、静岡県伊豆市にある日本唯一の競輪選手養成機関。2019年5月に日本競輪学校から改名。
約1年間の訓練を通じ、競輪選手となるための知識や技能を身につけていく。
そもそも「競輪選手」とは
「競輪選手」とは、公営競技である競輪のプロスポーツ選手。全国で2000人以上の選手が活躍し、全国各地の競輪場で競走を行う。
競輪選手のカテゴリーは全7つ。男子は6、女子は1カテゴリーからなる。
級班 | 人数 |
S級S班 | 9人 |
S級1班 | 209人 |
S級2班 | 463人 |
A級1班 | 511人 |
A級2班 | 534人 |
A級3班 | 473人 |
L級1班 | 151人 |
※人数は2020年12月31日時点のもの
養成所卒業後、男子選手はA級3班に所属となる。勝利を重ねていけばトップカテゴリーのS級S班へと上がり、年間1億円以上を獲得するチャンスも。
女子選手はL級1班のみで、デビュー直後の選手からベテラン選手までが在籍している。
競輪選手の賞金は、トップ選手であれば男子選手で最高2億5500万(2019年三谷竜生選手)、女子選手であれば最高2900万円(2015年小林優香選手)を獲得することができる。男子選手は級班によって年間平均獲得賞金額は変わるが、女子選手は平均640万円と、プロスポーツの中では高い水準を誇るという。
競輪選手の1カ月のスケジュールは以下の図の通り。
月2〜3回レースに出走し、賞金(生活費)を稼いでいき、そのほかの期間は主にトレーニングに費やす。選手によってばらつきはあるが、年間で25回程度の開催に参加する。
競輪選手になるには
競輪選手になるためには「日本競輪選手養成所 入所試験」を受験し、一次・二次試験に合格する必要がある。
合格後は約1年間養成所にて訓練を行い、資格検定(国家試験)を受験。国家資格を無事取得すれば、5月から競輪選手としてデビューすることができる。