ゴールまで、一歩一歩

ゴールまでは残り数十メートル。観客席からは、どこからともなく「深谷!深谷!」とコールが起き始めた。その声に力づけられたかの様に、深谷選手は脚を引きずりながら自転車を携えゴールを目指した。

場内の深谷コール、そしてその声に背中を押される様にゴールを目指す深谷選手の姿に思わず涙腺が緩んだ人も少なくない。一歩一歩、ゴールを目指すその姿は多くの人の脳裏へ焼き付いただろう。

年明け早々にはトラック競技の合宿へ参加予定の深谷選手。2018年はいよいよオリンピックを目前にした年となり、世界選手権などの国際大会も控えている。Dream Seeker Racingのメンバーである深谷選手のトラック競技における活躍に注目だ。

「手応えがあったので…」深谷知広選手のレース後インタビュー

また勉強ですね。自分のレースは最低限できた(と思います)。前よりは近づいたような感覚はあります。

あのまま走れていたら?

優勝は厳しいとは思いますが、3着までには入れる手ごたえがあったので…今までにない先行ができたと思います。

すぐまた(ナショナルチームの)合宿なので、それまでに体調を整えたいと思います。残念な結果でした…お客さんが応援してくれたのに。

落車の影響は?

怪我はまあ1週間で治します。

Photo & Text : Shutaro Mochizuki