最終レースは地元選手がワンツースリー

「廃止ではありません、存続です!」日本競輪選手会千葉支部長の中村浩士選手は、大勢のファンを前にこう語った。この日2017年12月17日は千葉競輪場の500mバンクで行われるレース最後の日である。

1949年に開設された千葉競輪場は、売上の低迷、施設の老朽化から一時は廃止の方向で検討をされていた。しかし9月には一転、トラック競技の国際大会の開催も行える250m板張りバンクとして建て替えが行われることが決定したのだ。

千葉競輪場、2020年に国際規格に準拠した250m屋内木製トラックとして刷新へ

この日最後に行われたレース、S級決勝戦には日本ナショナルチーム早坂秀悟選手も出場。しかし地元千葉勢が奮闘、2番車の早坂選手が最終コーナー前で外側から追い上げるも、1番成清貴之選手がこれを激しく牽制し沈める。1着に海老根啓太、2着成清貴之、3着三上佳孝選手と千葉所属の選手がワンツースリーを決め、有終の美に華を添えた。

レース後には式典が行われ、千葉市副市長、日本競輪学校校長の滝澤正光氏、千葉支部所属の競輪選手やOBら約50名が出席した。

中村浩士(日本競輪選手会千葉支部長)

中村浩士(日本競輪選手会千葉支部長)

千葉競輪場

選手らによるプレゼントの投げ入れ

レース後にはバンクウォークが行われ、それぞれが千葉競輪場500mバンクとの思い出を残した。

千葉競輪場

500mバンク最終日フォトギャラリー