「前向きに捉えられている」フランス
半径1km以内の外出であれば許可されていたが、パリ市では4月8日から日中の屋外での運動も禁止され、外出制限措置も5月11日まで延長されるなど厳しさが増すフランス。
しかし、パリで自転車関連ブランドのデザイナーとして活動するアンソニーさんは外出制限を前向きに捉えている。
Q.ロックダウン下で自転車とどう向き合っていますか?
家にいる事は、自分のクリエイティビティを高められます。運動したり、料理したりする時間が増えました。
私とガールフレンドのジュリアは、ここ数週間はアクティブ尚且つポジティブに過ごしています。外出禁止と言えどもジュリアと自然に過ごせています。
朝起きてからはまずレコードで音楽を聴きます。ジュリアはストレッチや筋トレをしていますね。その後は自転車タイムです。ZWIFTを通じて友人達と繋がれますし、自宅でZWIFTの為に整えた室内トレーニング環境がよりヤル気を出させてくれます。
Q.パリで今、もし外出したらどうなりますか?
パリで外出制限に関するルールを守らなかった場合は200ユーロ(約23000円)の罰金、1ヶ月での違反回数が4回以上になると、最大3,750ユーロ(約44万円)の罰金支払いに加え、6ヶ月以下の禁固刑が科せられます。
Q.自転車に乗る時以外は何をしていますか?
デザイナーとして、常にインスピレーションを得る為に本や雑誌を沢山読んでいます。
「車とライフスタイル」がテーマの雑誌や、「パリの散歩」に関する本、そしてイラストや写真などのクリエイティビティについてまとめた本などです。様々な分野を組み合わせる事で新しいアイデアを生んでいます。今はサイクリングブランドやフレームのデザインの仕事をしてます。
その他にも室内アーチェリーや卓球、ゲームなどを楽しんでいますよ。
Q.なんだか…凄くポジティブですね。
この外出制限が終われば、沢山のアウトドアアクティビティが待ってます。パリから車と自転車でヨーロッパ中を回るロードトリップや、6月にグラベルライドのイベントに参加したりと楽しみです。
世界中のサイクリスト、過ごし方は人それぞれ
インタビューを通じて自転車以外の趣味に没頭したり、自宅にいる事で増えた時間を使って新たな事に挑戦したりと、外出制限の中でヨーロッパのサイクリスト達による生活が垣間見えた。
各々工夫して外出制限と向き合っている様子を伝えてもらったインタビューから見えたのは、彼らはどんな状況であれ「自転車が大好き」という事だろう。