準々決勝
新田vsラブレイセン ~世界チャンピオンの壁~
ここからは2本先取で勝ち上がりとなる。新田の1本目は後方から攻める形。
位置関係が変わらず両者が進むと残り2周で新田が徐々にスピードを上げていく。残り1周手前で腰を上げて新田が踏み込むが、そのタイミングでラブレイセンも踏み込み新田に近づかせない。
残り半周となり更にスピードを上げる新田だが、最後は届かずラブレイセンが1本目を先取した。
2本目は新田が前、ラブレイセンが後ろでスタート。しかし序盤にラブレイセンが前に出て位置が入れ替わる。新田はバンクの上部でグイグイと加速していき、それを少し前で睨みつけるラブレイセン。
最終周回に入り後ろから仕掛ける新田だが、ラブレイセンが距離を縮めることを許さない。そしてフィンッシュラインまでにラブレイセンを捕らえることが出来なかった新田は、2本目も先着することは出来ず。準決勝へと勝ち上がりを決めたのは2019年の王者となった。
深谷vsアワン ~因縁の対決~
直近のアジア選手権の準決勝で対戦し、深谷が敗れた相手がアワン(マレーシア)。それからも数回アワンとは手合わせをしてきた因縁の対決となった。
1本目は深谷が前、アワンが後ろとなってスタートする。
レースのスタート直後から深谷にピッタリと付くアワン。二人が前後にくっつく様にして進み残り1周半。
深谷が内側でスピードを上げると、深谷から離れて加速するアワン。
残り1周を切って1コーナーを抜けると両者がスプリント体制に入る。残り半周で外からアワンが深谷に並び、4コーナーを抜けるとアワンが少し前に出てフィニッシュ。1本目を得たのはアワン。
2本目はアワンが前、深谷が後ろとなる。
後ろからプレッシャーをかけて進む深谷が踏み出すと、合わせてアワンもスピードを上げる。
残り1周を切って両者がスプリント体制に入り3コーナーから4コーナーにかけて深谷がアワンに並びかける。
フィニッシュでは両者がハンドルを投げてほぼ同時飛び込み。
勝負の結果は写真判定に委ねられたが、結果は僅差でアワンに軍配が上がり、アワンが深谷をストレートで下して準決勝進出を決めた。