世界選手権が今シーズン初めての「強豪集結」

Point Race / Men's Omnium / TISSOT UCI TRACK CYCLING WORLD CUP IV, Cambridge, New Zealand, Campbell STEWART キャンベル・スチュワート

キャンベル・スチュワート

男子オムニアム、大本命は2019年のこの種目のチャンピオンのキャンベル・スチュワート(ニュージーランド)だろう。今シーズンここまで出場したレースは圧倒的な力で優勝を決めている。

Elimination / Men's Omnium / TISSOT UCI TRACK CYCLING WORLD CUP II, Glasgow, Great Britain THOMAS Benjamin ベンジャミン・トマ

ベンジャミン・トマ

だが彼は欧州の強豪が出場した第1、2戦に出場をしていないため、世界選手権での予想を難しくさせている。2019年の欧州チャンピオンとなったベンジャミン・トマ、そしてロードのスプリンターとして名を馳せたエリア・ビビアーニなどと戦うとどうなるのか。今シーズン初めて強豪同士が一同に集うレースに注目だ。

Men's Omnium / Point Race / TISSOT UCI TRACK CYCLING WORLD CUP V, Brisbane, Australia, 橋本英也

橋本英也

そして我らが日本の橋本英也はその強豪たちに「待った」をかける1人となるだろう。

競輪で培ったパワーとスピードは既に今シーズンのレースでお墨付であり、昨シーズンの課題となっていた体力面も、身体を絞って持久力を強化したことによって解決した。だが橋本にとっての唯一の問題は集中力?かもしれない。第5戦で落車となったが、一瞬集中力を切らしたようにも見えた。今回の世界選手権では「どこまで集中力を持続させられるか」が表彰台に上がれるかどうかの分け目となりそうだ。

走力、集団の中での位置取りなど、勝つために必要な要素は既に備えている橋本。足りないのは世界選手権での表彰台という実績だけ。今回こそ日本のエースはその座を得るに違いない。

橋本英也がW杯で2年ぶりメダル獲得、世界トップクラスの実力を証明/男子オムニアム・2019-2020トラックワールドカップ第5戦オーストラリア

次回は男子チームパシュートの見所をお届けする。

「どこが世界記録を塗り替えるか」に注目、日本は大舞台で日本記録の更新を目指す/世界選手権 見所紹介 part5 男子チームパシュート編

シリーズを最初から読む>世界選手権 見所紹介 part1 男子チームスプリント編