鹿屋体育大学で、11月11日〜12日の2日間に渡り行われた学園祭“蒼天祭”にて『ペダリングパワーチャレンジ』が行われました。

ペダリングパワーチャレンジとは?

ペダリングパワーチャレンジとは、Wattbike(ワットバイク)を使用し、体重に合わせた負荷で6秒間全力でペダルを踏み、パワー値を計測します。新たな自転車競技の適性者を発掘するプロジェクトです。

体育大学で陸上部など他スポーツ選手が挑戦

今まで、サイクルモードなどで一般の方を対象に行われましたが、今回は体育大で実施。陸上部、バスケットボール部、テニス部、柔道部、カヌー部などの生徒たち、男子約100名、女子約30名がチャレンジしました。

初日、2日目の午前に予選が行われ、男女のベスト8が決勝戦へ進出。測定は、全力で6秒間ペダルを踏み、ワット数とそのワット数を体重で割った1kgあたりのワット数の2つで競われます。

決勝進出選手は予選より記録を伸ばす

6秒間、全力でもがき必死の表情

「こんなに6秒間が長いなんて」「きっつかったー」という声も聞かれましたが、やはり体育大生の力はすごい!と言うしかなく、次々に出てくる数値の高さには驚きしかありませんでした。

さすが体育大生と思ったのは、決勝に進出した選手たちが、ほとんど予選よりも記録を伸ばしていったことです。

女子もたくさん参加

応援する方も熱くなります。「他の部に負けるな」「うちの部の意地をみせろ!」と檄が飛ぶ

初代王者は円盤投げ、三段跳びの選手

女子の1位に輝いたのは田川浩子さん。陸上部に所属する円盤投げの選手で、記録は1149w、1kgあたりのワット数15.2wでした。女子で1100wを越えたのは彼女だけでした。

女子決勝の様子、予選4位通過から、2位までラックアップした選手もいました

男子1位は陸上部に所属している許田悠貴さん、三段跳びで日本選手権の3位を成績を残した選手です。記録は1582w、1kgあたりのワット数25.3wでした。予選では2位でしたが、決勝では逆転しました。

男子の決勝、1位と2位の頂上決戦

許田さんは、予選1484w/23.7から決勝1582w/25.3と記録を伸ばした

参加者のコメント

初代クイーン・田川浩子さん(陸上部)

記録が出せると思ってなかったけど、勝ちたかったので、1番を取れてよかったです!円盤投げはパワーのいる種目なので、それを活かせたかなと思います

初代クイーン田川浩子さん。
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初代キング・許田悠貴さん(陸上部)

普段の練習で自転車もやるので、陸上部の中ではちょっと強いかなと思っていたので、今回やってみようと思いました。何の種目でも1位は嬉しいですね!

初代キング許田悠貴さん、高校時代負けなしだった験のいい佐賀工のユニフォームで決勝はチャレンジ。
左には2位の東出さん。「東出とはいいライバルなので、今回一緒に対決するのを楽しみにしていました」

自転車部副主将・西島叶子さん

すごく盛り上がって、他の部活の人たちも自転車に興味を持ってくれたので、嬉しかったです!

自転車部のモットーが自転車の魅力を広めることでもあるので、こういう機会をいただいてよかったし、こんなに人が集まってくれたことも、感謝の言葉しかありません。

出ていた記録に関しても、自転車部員たちもびっくりするような値が出ていていました。

自転車部副主将の西島叶子さん

JKA自転車競技振興室・山本竜朗室長

これまで一般のスポーツイベントでは何回かペダリングパワーチャレンジをやっていましたが、今回は体育大のポテンシャルの高さにびっくりしました。

今までと平均値が全く違うので、トップアスリートのサンプルがたくさん取れました。これから、どういう人たちが自転車に特性があるかとか、どういう人たちが競輪に向いているかだとか、そういうデータをもう少し深堀していきたいと思います。

これから他の大学でも展開し、どんどん広めていって、脚自慢や体力自慢のある人たちにどんどん参加してもらいたいと思います。

また合わせて、自転車競技のプロスポーツの職業の1つとして競輪が、体育大学の中でもっと認知されていけば嬉しいなと思います。

まとめ

今後、他大学でも行われる予定のペダリングパワーチャレンジ。新しい才能の発掘や自転車競技の普及、これからどんなチャレンジが見られるか楽しみだ。