2017-2018トラックワールドカップ第1戦の男子ケイリンには日本から渡邉一成脇本雄太新田祐大の3人が出場。それぞれ記載の順番通り1組目、2組目、3組目と分かれ1回戦を戦った。1回戦は1着のみ2回戦へ、それ以外は敗者復活戦へと回る。

1回戦、脇本・新田が1着で通過。渡邉は敗者復活戦へ

まずは1回戦1組目に渡邉一成が出場。ラスト1周を前にトップへ躍り出るも、ゴール直前に2人に抜かれ3着で敗者復活戦へと回ることに。

2組目の脇本雄太は、残りおよそ2周あたりで集団最後方まで下がったものの、最後には外から巻き返し、オーストラリアの強豪マシュー・グレーツァーと競り勝ち1着で通過。

3組目、新田祐大は落ち着いた走りでラスト1周を前に2番手につけ、絶好の位置から先頭を刺しての1着通過であった。

4人1組となった敗者復活戦に渡邉一成が出場。相対するのは2017世界選手権チャンピオンのアジズルハスニ・アワン(マレーシア)、2016年ヨーロッパチャンピオンのトマシュ・バベク(チェコ)、そしてイタリアのルカ・チェーチ。

渡邉は積極的に前に出てレースを展開。最終周回で先頭を走っていたものの、最終4コーナーでアワンと先頭を争いの最中に接触し、落車。

渡邉はレース後に救急車で搬送されたが、チームからの情報では万が一のため頭部のうも問題がなく、宿舎に戻ったとのこと。落車で擦り傷を負ったが、大きな怪我にならなかったことが不幸中の幸いであった。

渡邉一成

このレースはトマシュ・バベクが制し、2回戦へ進出。

2回戦で新田、脇本が世界の強豪と同組で対戦

2回戦は2組。6人中3人が決勝へ進むことが出来るレースの中、脇本と新田は同じ組で走ることになった。

出走メンバーは脇本、新田、バベク(チェコ)、ブフリ(オランダ)、ビジエ(フランス)、グレッツァー(オーストラリア)。

強豪が揃う2回戦はレース途中でグレッツァーと脇本が接触し、脇本が後退して最後尾へ。新田は選手たちが入り混じる中、集団の中段に位置して内側から前方を伺うべく粘ったが、4着でフィニッシュ。脇本は最後尾から前方へ出るべく走るも、それは適わず5着でのフィニッシュ。

しかしレース後の審議により、新田が集団内での走りに違反があったとして降着扱いとなった。決勝へ進んだのはブフリ、ビジエ、グレッツァー。脇本、新田、バベクは7〜12位決定戦へ。

迎えた7〜12位決定戦。出走メンバーは脇本、新田、ドルンバッハ(ドイツ)、バベク(チェコ)、ドーキンス(ニュージーランド)、ラジャコースキ(ポーランド)。日本勢は5着に新田、6着に脇本という結果となり、最終成績は新田が11位、脇本が12位であった。

決勝、選手コメント