2019年9月14日〜9月16日、日本競輪選手養成所内『JKA250』で開催された『第88回 全日本自転車競技選手権大会 トラック・レース(2019全日本トラック)』。2日目15日男子マディソンでは、窪木一茂・橋本英也ペアが圧倒的な差をつけて堂々の勝利を飾った。窪木一茂は昨年(近谷とのペア)に続き2度目のマディソン全日本タイトル獲得&今大会3冠目。橋本英也は2014年(当時:鹿屋体育大学)以来、2度目の金星。同ペアは2019年アジア選手権でも銅メダルを獲得している。

2人で1組となり交代をしながらポイントレース(10周毎にポイント獲得周回があり、1着は5ポイント、2着は3ポイント、3着は2ポイント、4着は1ポイント※最終周回だけは記載のポイントが2倍獲得できる※。その他メインとなる集団を1周追い抜くと20ポイントを獲得)を走るマディソン。

男子マディソンはトラック160周、計40kmで争われ、計7チーム14人が出場。

落車3回の大波乱のレース

日本ナショナルチームから近谷涼&今村駿介窪木一茂&橋本英也がペアとなりTEAM BRIDGESTONE Cyclingから出走。序盤からこの2ペアが先頭で大量得点を挙げていく。

男子エリート マディソン / 2019全日本トラック

今村駿介&近谷涼

30周回を過ぎた後鹿屋体育大学が−1ラップ(1週追い越されてしまうこと)認定され、さらにその数周後再度-1ラップ、計-2ラップとなるほどの高速でレースが展開される。

TEAM BRIDGESTONE Cyclingはこの後も残り88周(窪木・橋本ペア)と86周(近谷・今村ペア)で+1ラップずつ認定を受ける。

レースは80周を走り中盤、8回目のポイント計測後、日本体育大学の選手が接触・転倒のトラブルが発生。日体大は選手の負傷によりDNFとなる。

トラブルにも揺さぶられない窪木・橋本ペアはその後もハイペースなレースを続け、9回目(残り70周)のポイント周回後、すぐに+1ラップ認定されこの時点で3回、計60ポイントをメイン集団の追い越しによって獲得した。しかし窪木・橋本ペアはスピードを緩めることなく、今村・近谷ペアに後ろから合流し高速なレースは続く。

その後も愛三工業レーシングチームの待機選手の落車もあり、複雑なレースとなった。最終的にTEAM BRIDGESTONE Cycling、特に窪木&橋本ペアが主導権を握り3位以下に大差をつけて勝利。

窪木一茂・橋本英也ペアは127ポイントで優勝、近谷涼・今村駿介ペアが2位 99ポイント。表彰台の最後を勝ち取ったのは、落車をするも着実にポイントを重ねた愛三工業レーシングチーム 渡邊翔太郎・草場啓吾ペアで32ポイントとなった。

2019全日本トラック男子エリート マディソン 全リザルト

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