5月9日、旧称『日本競輪学校』の教育制度改革に関する発表が行われた。名称を『日本競輪選手養成所』と改め、短距離ナショナルチームの行う科学的トレーニング理論を取り入れた養成カリキュラム、リスクマネジメントや英会話などが導入される学科講義、生活規則の変更等を行う。時流へ合わせた上で、世界へ通用する選手の育成を目指すという。

関連記事:「競輪選手にならなければ人生が切り開けない」原大智が日本競輪選手養成所へ入所

説明を行う、村岡功 早稲田大学スポーツ科学 学術院教授

養成カリキュラムの変更

従来の養成カリキュラムから、より最新のトレーニング論を取り入れ、選手の育成強化に力を入れていくとの事。要点だけまとめると以下の通り。

1.科学的トレーニングの推進

・短距離ナショナルチームのトレーニング理論を適用した訓練の拡充

・トレーニング中の走行データ等を解析できる訓練機材の導入

・選手候補生が自主的にトレーニングできるよう『自主トレーニング用マニュアル』を作成

・科学的サポートができるよう教官研修を実施

2.学科講義の拡充

・セルフマネジメントを強化

・「お客様の生の声」を教材にした授業の導入

・インタビュー形式の授業の導入

・SNS等の使用方法に関する授業の導入

・英会話教室の導入

3.入試制度・技能試験内容(女子)・卒業認定制度の変更

・応募資格

・女子入学試験

・卒業認定

4.日本競輪学校名称変更

5.生活規則の変更

・携帯電話

・髪型

科学的なトレーニングの推進