オリンピック
オリンピックの中では長い歴史を持っている自転車競技。特にトラック競技については、1912年のストックホルムオリンピック以外の全てで開催されており、伝統のある競技と言えるだろう。
そんな自転車競技であるが、オリンピックにおける実施種目の入れ替わりが激しいことでも有名である。平成最初の夏季オリンピックである1992年のバルセロナオリンピックからの種目の変遷を辿っていこう。
1992年 バルセロナ 実施種目
男 | 女 | |
スプリント | ○ | ○ |
タイムトライアル | ○ | |
個人パシュート | ○ | ○ |
ポイントレース | ○ | |
チームパシュート | ○ |
バルセロナでは上記の男子5種目、女子2種目が行われていた。個人種目として短距離中距離共に2種目が実施され、団体としてはチームパシュートが行われていた。短距離の団体種目こそ採用されていなかったが、種目のバランスはよかったと言えよう。
しかし、男女の扱いの差は顕著に表れていた。ちなみに女子のトラック競技は昭和最後のオリンピックであるソウル大会にて初めて行われた。
1996年 アトランタ 実施種目
アトランタオリンピックでは、日本の十文字貴信が1kmタイムトライアルにて銅メダルを獲得した。
男 | 女 | |
スプリント | ○ | ○ |
タイムトライアル | ○ | |
個人パシュート | ○ | ○ |
ポイントレース | ○ | ○ |
チームパシュート | ○ |
1996年のアトランタオリンピックでは、バルセロナで実施されていた種目に加えて女子のポイントレースが追加された。また、自転車競技はこのアトランタオリンピックからプロ選手の出場が認められることとなり、日本からは競輪選手がオリンピックに出場できるようになった。
パラリンピックの自転車競技にトラック種目が追加されたのもアトランタ大会が初めてである。ちなみにパラの自転車競技自体は1984年のロサンゼルスオリンピックから行われており、トラック種目が追加される以前はロード競技が実施されていた。