決勝、悲願のメダル獲得へ

決勝は前述した太田、リー・ワイジー(李慧詩:香港)と強豪のゾン・ティエンシー(中国)の3人に加え、リー・ホイヤン(香港)、ヒンツェ(ドイツ)、デグレンデレ(ベルギー)の3人を加えた、ワールドカップ最終戦にふさわしい6人の戦いとなった。

Final / Women's Keirin / Track Cycling World Cup VI / Hong-Kong

ニッキー・デグレンデレ(ベルギー)

Final / Women's Keirin / Track Cycling World Cup VI / Hong-Kong

リー・ワイジー(李慧詩:香港)

ヒンツェ・デグレンデレ・ゾン・リー・ワイジー、リー・ホイヤン・太田の順で残り3周のペーサー退避を待つ選手たち。

残り3周となり、ペーサーが退避すると全員がリー・ワイジーを警戒するような雰囲気で進む。

リー・ホイヤンが少し外に膨れたところを太田がインに入り、リー・ワイジーの後輪に付くと、そのタイミングでヒンツェが先頭でスピードを上げていく。

今度はゾンが外からヒンツェをかわしにいくと、その後ろにリー・ホイヤンが上がっていき、めまぐるしい展開に。

残り1周前に更に外からリー・ホイヤンが前に出ようと加速。そのタイミングで後ろからリー・ワイジーが大外から仕掛けるべく、さらに加速していく。太田はリー・ワイジーの後輪を放さず残り1周を迎えた。

先頭はリー・ホイヤンで迎えた残り半周。外では加速してきたリー・ワイジーが並びかけ、最終コーナーでリー・ホイヤンを捕らえると最後のストレートへ飛び込んでゆく。

リー・ワイジーの外から追い上げる太田。

しかし、わずかに先着したのはリー・ワイジー。太田は外から伸びるも2着に。インで粘ったリー・ホイヤンが3着となった。

太田は女子ケイリンで自身初のワールドカップのメダル獲得、そして日本の女子選手として史上初の銀メダル獲得という偉業を成し遂げた。ゴール後は涙する姿も見られた。今シーズンの女子ケイリンでは第3戦で小林優香が銅メダル、そして今大会で太田が銀メダルと、次々と記録を塗り替えてきた。シーズン最後の戦いは2月末から始まる世界選手権大会となる。

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観客席からは新田祐大、中村妃智選手らチームメイトの声援も

太田りゆ / Women's Keirin / Track Cycling World Cup VI / Hong-Kong

ニッキー・デグレンデレと

太田りゆ / Women's Keirin / Track Cycling World Cup VI / Hong-Kong

今大会、男子ケイリンで銀メダルの河端朋之選手

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