厳しい戦いの末に優勝を掴んだ女子。それへ対し、韓国に優勝を持っていかれた男子。マディソンでは東京オリンピック出場に向け、男子と女子で明暗が分かれる形となった『アジア選手権トラック2019

チームパシュートは男女ともに銀メダルという結果だが、男女共に決勝は追抜きされての敗北を喫した。

『アジア選手権トラック2019』の結果を中長距離ヘッドコーチのイアン・メルビンはどう捉えているのか。

女子マディソン、勝利を掴みに来た

Q:女子のマディソンの金メダルは嬉しいですか?

新たな経験が出来た良い大会でした。彼女たちはこのレースで更に走り方を学んだと思います。最後は体力勝負となり危ない場面もありましたが、リカバリーを上手く出来たので良かったです。

2人がお互いを助けることができ、ここから更に上のステップに行けることが出来ると思うので、今回の結果は嬉しいですね。

梶原悠未&古山稀絵

Q:ウズベキスタンのザベリンスカヤ選手が何度もアタックしていましたが?

彼女には申し訳ないと思っていました。彼女はロードレース個人TTのオリンピックメダリストでもあり、彼女が強いということは知っていました。だから逃げさせるわけにはいかなかった。なので、こちらは消極的というか、守りに入ったレースになってしまいました。

ザベリンスカヤ選手(向かって右から2番目)

個人的には守りのレースは好きではありませんが、アジア選手権には誰かを楽しませる為でなく、勝利を掴みに来ました。だからどのような手段を使ってでも勝って、ポイントを獲らなければならなかったのです。オリンピックのポイントが関わらないレースであれば、もっといろいろ出来たとは思います。

だからザベリンスカヤ選手には申し訳ない。彼女の持ち札は一つしかなく、愚直にそれを繰り返してきました。それを我々が防いだ。そういったレースでしたね。

男子マディソン、2人の走りを誇りに思う