男子マディソン、2人の走りを誇りに思う

Q:男子はどうですか?

男子の場合、ここ(アジア選手権トラック2019)に来るまでマディソンはオリンピックの出場目標の種目に入っていませんでした。なので選手たちが自らアジア選手権で勝って世界選手権への切符を取りたいと言い出し、それを連盟側で受けとめてから、出来る限りのことはしたと思っています。

韓国はマディソンで強かったですね。男子も女子も周りを見てみると、アジアは日本か韓国です。これから日本はもちろんですが、韓国も強くなってくるので、やることがまだまだ沢山あります。

Q:男子は今回マディソンで優勝できず、世界選手権に出場できません。もう東京オリンピック出場は不可能なのでしょうか?

無理だと断言することは難しいです。ただ、これまで男子マディソンに出場していなかったのは、私が(中長距離ヘッドコーチに)就任する以前の結果がベースとなっていて、この種目のワールドカップ出場ポイントが不十分であったからです。

この後ワールドカップの第5、6戦と戦うつもりですが、リザーブ登録で12チームがいるのです。

橋本(英也)窪木(一茂)、2人も世界選手権で走るためには、ここで勝たなければならないことは分かっていました。なぜならワールドカップで走れることすら保証されていない状況です。これでワールドカップを走れなかったら、マディソンは諦めざるを得ないですね。

今のこの状況が好ましくないことはわかっています。オリンピックでの男子マディソンに出場することがいかに重要かもわかっています。ただ、現状から考えると、マディソンで本当に戦えるようにするには2021年からがスタートでしょう。東京オリンピックの後、パリのオリンピックへ向け、きちんと準備をしていかなければなりません。

まあとにかく今回の橋本、窪木の走りを誇りに思います。出せるものは全部出してきました。この悔しさをニュージーランドと香港のワールドカップで果たすしかありませんね。

Q:男女の中長距離チームにとって、ニュージーランドの第5戦はチャンスになりますか?

そうですね。強豪国(ヨーロッパやアメリカ)の選手たちにとってかなり遠い場所なので、おそらく参加する選手が少ないでしょう。だから我々にとってはチャンスです。どこで獲ろうがポイントはポイントですから。獲れるところで稼げるだけ稼ぎたいと思います。どこの国も「たくさんのポイントをいかに簡単に取ることが出来るのか」それを考えていますからね。これは他の種目にしても同じだと思います。ですので、ニュージーランドでは、勝って、そして自信を付ける種目があると思います。

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