インドネシア・ジャカルタで開催の『アジア選手権トラック2019』最終日には女子スクラッチが行われ、日本ナショナルチームガールズケイリンの選手でもある鈴木奈央が8位入賞を果たした。

レースは全10km、トラック40周で行われる女子スクラッチには14人が出場し、その中にはオムニアムマディソンで梶原や古山を苦しめたザベリンスカヤ(ウズベキスタン)も参戦した。日本からはガールズケイリン選手の鈴木奈央が出場し、この種目のアジア頂点を目指した。

レースは小さなアタックがあるものの、展開に決定的な何かを加えることが無いまま残り10周を切る。

残り10周を切ると、シェン・シャンロン(中国)、ファン・ティンイェン(台北)、パン・ヤオ(香港)の3人が上手く飛び出し、3人でローテーションしながらスピードを上げていく。これに鈴木とザベリンスカヤ(ウスベキスタン)、キム・ヒュンジ(韓国)が反応して追いつこうとするも、周りの協調を得られずに、前の3人の逃げを許してしまう。

Women's Elite Scratch Race / Asian Championships Track 2019 Jakarta

Olga Zabelinskaya (UZB)

残り5周を前にその差を半周以上に開き、残りの周回を考えると鈴木を含むメイン集団は表彰台を諦めたかのようなムードに。

レースはこの時点で、メダルの色を争う逃げの3人と、4位争いを行うメイン集団と、完全に2つに分かれる。残り3周で鈴木がアタックするも、ザベリンスカヤに捕まって、そのまま後退してしまう。

最後は前の3人のうちファン・ティンイェンが1番にフィニッシュラインを通過して、見事にこの種目の優勝を飾った。2位はシェン・シャンロン(中国)、続いてパン・ヤオ(香港)。鈴木は最後のスプリントでも良い位置が取れず、最終8位でレースを終えた。

最終結果PDF