8月9日(日)、『第2回毎日新聞社杯女子オールスター競輪(G1)』の決勝が佐世保競輪場で開催された。ファン投票上位の選手で行われる特別な大会は、2026年より毎日新聞社杯の名前を冠し、さらなる名誉を手にする1戦となった。
決勝に進出したのは、佐藤水菜、太田りゆ、児玉碧衣、石井寛子、尾崎睦、太田瑛美、梅川風子の7人。ファン投票上位の選手、ナショナルチーム経験者、経験豊富なベテラン、そして初のG1決勝に挑む選手もおり、“オールスター”の名にふさわしいメンバーとなった。
“オールスター”の中心にいたのは、佐藤水菜
佐藤水菜は昨年に引き続き、2026年もオールガールズクラシック、パールカップを制し、G1の連勝は7大会連続。すでに“勝つこと”よりも連覇の数の方がトピックとなる存在。しかし、ファン投票で選ばれた精鋭たちも当然それぞれに対策を練ってきていた。
スタート直後に佐藤の後ろに位置を取った尾崎は「そこ(佐藤の後ろ)一択で考えていた」、梅川は「ワンチャンスはあると思っていた。その瞬間を逃すと勝てない」とレースを振り返ったように、誰もが佐藤の動きを警戒し、“絶対女王”を倒すための一瞬を狙っていた。
対する佐藤は「尾崎さんが後ろにいたので、長い距離を仕掛けていこうと腹を括っていた」と語り、残り1周半で梅川とほぼ同じタイミングで後方からスパートを仕掛けた。大外から集団を一気に追い抜き、最終周を前に先頭に立つと、そのまま後続との差を詰めさせることなくフィニッシュラインまで駆け抜けた。
「佐藤選手も同じあたりのタイミングで仕掛けてくると思っていた。後ろから来る前に自分から仕掛けていこうと。ただ最終コーナーで踏み直した時には差し込むこともできなかった。脚の状態が万全だったとしても届いたかどうかわからない」と佐藤の強さを評したのは最初にレースを動かした梅川。
初めてG1決勝の舞台に立った太田瑛美は「後ろに着くとちぎられると思って前の位置を取ったけど、佐藤選手、梅川選手のスピードに飛び付けなかった」、2番手に位置していた石井も「前からいこうと思っていたが、打鐘で仕掛けられて一気に後ろになるほど、スピードで追いつけない部分がある」と、その強さを振り返った。
警戒される立場でありながら、自らのタイミングを逃さずに踏み切る。勝負どころを見極める判断、相手の動きに対応する冷静さ、そして最後にレースをねじ伏せる脚力。佐藤水菜の強さが、今回の決勝にも詰まっていた。
7人のオールスターが輝く特別なナイターレース。佐世保競輪場に集ったファンたちを沸かせる展開となったが、その中で着差以上に“強さ”を印象付けるレースで輝いた佐藤水菜が完全優勝を達成。自身の持つ、G1連勝記録を8に伸ばした。2着に梅川、3着には児玉という結果になった。詳細なレースレポートを次のページにてお伝えする。
