新田祐大が飛び込んできた

周囲の「あ〜〜!」という声で落車が起きた事に気づいた。自分がいたのは審判台が影になり3〜4コーナーが見えない位置。4コーナーを抜けきった所からしか見えない位置であり、3コーナーの入り口から4コーナー立ち上がりの動きを予測してカメラを構えていた。

そこへ、さっきまで後方に居たはずの新田祐大選手が先頭集団の外側からファインダーの中へ飛び込んできた。新田ワープ。後から映像を見返すと「こんな位置から届くのか!」と思う程。結果は3着であったが、新田選手のパワーとスピードには改めて驚かされる。

2019年も転換点

2018年は日本ナショナルチームにとって大きな転換点となった。河端朋之選手が世界選手権で銀メダルを筆頭に、ワールドカップでは短距離・中長距離共に数々のメダルを手にしてきた。そのどれもが「勝つべくして勝った」わけではなく、選手達が必死に掴み取ろうとして積み重ねてきたモノがあったからこその結果だ。

オリンピックまで1年を切る2019年にも、再び転換点が訪れる事だろう。

More CADENCEは2017年7月にスタートし、約1年半を経て大きな成長を遂げる事が出来た。特に2018年は最後にサイトのアクセス数が飛躍的に伸び、大台を突破。国内ではレース会場や競輪場などで「見てますよ」と声をかけていただける事も増え、海外からも多数の反響を得ている。Google Chromeの翻訳で読んでくれているらしい。各国選手のSNSを見ると、自分が撮影した写真をプロフィールに使ってくれる事も非常に多くなってきた。嬉しい限りである。

2019年は我々にとっても大きな転換点を迎えるはずだ。自転車競技の魅力を一人でも多くの人に知ってもらう、その魅力を知る人を一人でも増やす、この使命を果たすべく、我々も限界を設けず進化を続けてこう。

年明け早々には『2019アジア選手権トラック』でインドネシア・ジャカルタへ向けて出発する。