競輪の1年を締め括るビッグイベントである『KEIRINグランプリ』シリーズ内にて行われている名物レース、『寺内大吉記念杯競輪』。
2026年度より概定番組され2トーナメント制となり、それに伴いトーナメント名称も変更となることが発表された。
寺内大吉記念杯競輪とは?
KEIRINグランプリシリーズ内で行われる『寺内大吉記念杯競輪』は、寺内大吉氏の長年の功労を讃えた冠杯だ。
寺内大吉氏の生家は浄土宗大吉寺。僧侶であると同時に、小説家としても活躍し、「はぐれ念仏」で直木賞を受賞。そして3つ目の顔が「スポーツ評論家」。プロレスや競輪、ボクシングなどの評論をしたことで知られる。
寺内氏は2008年9月に逝去。長年にわたって競輪の普及に尽力され、業界に対して大きな貢献をしたことにより、2008年12月よりこのレースが開催されるようになった。
2トーナメント制へとリニューアル
『KEIRINグランプリ』シリーズの更なる活性化を図るため、2026年度より実施されるこの施策。従来は「S級9車10R3日制」であったが、「S級9車5R3日制」の2トーナメントに変更。名称はそれぞれ『寺内大吉記念杯競輪 韋駄天賞』『寺内大吉記念杯競輪 仁王賞』(ともにF1)となる。
韋駄天はスピード、仁王は健脚の神
“韋駄天”“仁王”は、どちらも仏教における守護神的存在。韋駄天に関しては、足の速い人の例えとしてよく知る人も多いだろう。一方で仁王については、正式名称である“金剛力士”という名のほうが耳馴染みがあるかもしれない。寺院の入口の左右に立っている「阿形」「吽形」の2体を指し、古くより「健脚の神」として信仰されている。
僧侶であり小説家でもあった寺内大吉氏にちなみつつ、“スピード/健脚の神”という競輪にもふさわしいネーミングで生まれ変わった『寺内大吉記念杯競輪』。『KEIRINグランプリ』シリーズのさらなる盛り上がりにつながることを期待したい。