2025年12月30日、平塚競輪場にて開催された『KEIRINグランプリ2025』。
2025年を締めくくるビッグレースは、地元・神奈川から唯一の出場となった郡司浩平が自身初となる優勝を果たした。注目の近畿&関東ラインは激戦を繰り広げたが、結果には至らず。大歓声となったレースのレポートをお届けする。
KEIRINグランプリ2025 選ばれた9人の選手たち
2000人以上いるプロ競輪選手の中でも、選ばれた9選手のみが出場できるKEIRINグランプリ。栄えある舞台に出走したのは、以下の9人。
| 枠番 | 車番 | 選手名 | 府県/期別 |
| 1 | 1 | 郡司浩平 | 神奈川/99期 |
| 2 | 2 | 寺崎浩平 | 福井/117期 |
| 3 | 3 | 眞杉匠 | 栃木/113期 |
| 4 | 4 | 南修二 | 大阪/88期 |
| 5 | 吉田拓矢 | 茨城/107期 | |
| 5 | 6 | 阿部拓真 | 宮城/107期 |
| 7 | 脇本雄太 | 福井/94期 | |
| 6 | 8 | 嘉永泰斗 | 熊本/113期 |
| 9 | 古性優作 | 大阪/100期 |
事前情報では、寺崎、脇本、古性、南の近畿ライン、眞杉&吉田の関東ライン、その他の3選手は単騎で走ると予想されていたレース。4人を擁する近畿の動き、そして関東がどう近畿に仕掛けていくのか、その点に注目が集まっていた。
レースレポート 先頭は近畿で始まる
注目のスタートは古性(紫:9番)が大外から一気に前に出ていき、先頭を確保する。すぐにラインを組む寺崎(黒:2番)が前に出ていくと、後ろから脇本(オレンジ:7番)、南(青:4番)も上がっていく。
1周ほどで並びが決まり、前から寺崎、脇本、古性、南の近畿ライン、郡司(白:1番)、阿部(緑:6番)、そして関東ラインの眞杉(赤:3番)、吉田(黄:5番)、最後には単騎の嘉永(ピンク:8番)。選手たちは満員御礼となった会場で大声援を受けて進んでいく。
仕掛けた眞杉
残り2周半。まず動いたのは7番手にいた眞杉。
吉田を引き連れて前に行くと、この動きに反応して動いたのは先頭の寺崎。
残り2周で加速して位置を上げてきた眞杉が外、並走して内に寺崎。関東と近畿、どちらのラインが先頭になるのかの争いになるかと思ったが、半周ほど先頭を争いながらも寺崎がけん制すると、眞杉が直ぐに引いていく。
そして眞杉が、寺崎の後ろにいた脇本の位置を狙っていく展開となる。
崩壊した近畿ライン レースは誰もが勝つ可能性を得る
驚くほど自然な流れで寺崎の後輪に眞杉が付けると、脇本は内側に追いやられる形となった。
残り1周半から最終周回まで眞杉と脇本で競り合う形になるが、最終周回に入るところで脇本が失速していき、近畿のラインが眞杉によって壊されてしまう。
好機と仕掛ける単騎勢 地元の郡司が初優勝
近畿ラインが崩壊し、関東ラインも眞杉が力を使ったところで迎えた最終周回。レースが大きく動き出す。最後尾だった嘉永が一気に後方から仕掛けていくと、郡司と阿部、単騎の2人がこの動きに反応して飛びついていく。
嘉永の動きは先頭を守っていた寺崎のけん制によって妨害されるが、それでも寺崎をかわして前へ。しかし、嘉永が先頭に立ってのは一瞬、この動きに続いていた郡司が残り半周で一気に踏み込んでいく。
勢いよく前に出ていった郡司。最終コーナーを立ち上がると郡司と阿部の勝負となったが、郡司のスピードは衰えずに車輪一つほどの差をつけそのまま先着。
阿部が最後に追い込むも2着。3着には阿部との僅差で吉田。
2019年に初めてグランプリに挑戦してから6回目となる今開催で、自身初となるグランプリのタイトルを獲得。地元選手の優勝という、輝やかしい結果となった。
競走結果
| 着 | 車番 | 選手名 | 着差 | 上り | 決まり手 | H/B | 個人状況 |
| 1 | 1 | 郡司浩平 | 11.3 | 捲り | |||
| 2 | 6 | 阿部拓真 | 1/2車身 | 11.2 | マーク | ||
| 3 | 5 | 吉田拓矢 | 1/2車輪 | 11.2 | |||
| 4 | 4 | 南修二 | 1 車身 | 11.2 | |||
| 5 | 8 | 嘉永泰斗 | 1車身1/2 | 11.6 | B | ||
| 6 | 9 | 古性優作 | 7 車身 | 11.9 | |||
| 7 | 3 | 眞杉匠 | 2 車身 | 12.0 | |||
| 8 | 2 | 寺崎浩平 | 1/2車輪 | 12.2 | H | ||
| 9 | 7 | 脇本雄太 | 大差 | 13.1 |


















