優勝:寺崎浩平
Q:近畿ラインの2番手を務めることになる迎えた決勝。この並びになったからには、という気持ちもあったでしょうか?
最初で最後のチャンスだと思いましたし、これで獲れないなら一生獲れないだろうという思いで挑みました。
Q:レース前、展開はどのような想定でしたか?
太田(海也)くんもスタートは早いですし、すんなり(誘導員の後ろを)取れるとは思っていなかったので、どの位置からでもタイミングを見て先手を取っていこうという作戦でした。
Q:打鐘あたりから、一気に前を走る脇本雄太選手がスピードを上げていくような形でした。
体感したことがないくらいどんどんピッチが上がっていって、別線が来られるような感じではなかったです。後ろは南(修二)さんと古性(優作)さんが固めてくださっているので、とにかく脇本さんとの連結を外さないように集中して、自分が行けるところから行こうと思っていました。
残り半周くらいでさすがに脇本さんもスピードが鈍ってきて、吉田(拓矢)くんや太田くんが捲りに来て飲み込まれるよりは、と思ってラインで決めるような走りをしました。
Q:最後は古性選手とのゴール勝負。感触はいかがでしたか?
全然脚もなかったので、直線はすごく長く感じました。
Q:デビューから約5年半。初タイトルまでは、長かったでしょうか?
すごく長く感じました。今年はタイトルに手が届くそうな手応えがありましたが、実現できて本当に嬉しいです。
脇本さんの番手という責任ある位置を回らせていただけたのは、近畿の先頭でやってきたことが実を結んだ結果だと思っています。チャンスをモノにできて、ホッとしています。
Q:今後の目標は?
脇本さんは、自力でタイトルを何個も奪っている選手です。僕もそれに続けるように、脇本さんの前を回れるような脚力をつけたいです。
Q:これで、グランプリ出場権を獲得しました。
グランプリに乗ることは大きな目標でしたが、これからも今までどおり一戦一戦を積み重ねていくだけです。
Q:最後にファンの方へのメッセージをお願いします。
オリオン賞からスタートでき、有利な勝ち上がりで進められたのは大きかったですし、ファンの皆様の応援あってのことです。本当にありがとうございました。
2着:古性優作
状態としてはキツかったですが、全力で前を取りに行きました。打鐘のところで脇本さんがかなり踏んで、なおかつ外を迂回してとなり、脚を使う形になってしまいました。
第一には悔しさが来ますが、コツコツ頑張ってきた寺崎くんが優勝するところを近くで見られたのは感慨深かったですし、清々しい気持ちです。
(故障もあり苦しい開催となった?)肩の痛みは日に日に強くなっていきましたが、脚の状態は決勝がいちばん良かったです。決勝まで来られたのは、本当にラインのおかげです。
4着:吉田拓矢
初手で中団を取ってもらえたのはありがたかったですが、(古性が)詰まったところで行けなかったのが悔やまれます。状態は良かっただけに悔しいです。近畿勢の強さを感じました。
6着:太田海也
初手の動きも組み立ても、ミスになってしまいました。その後は、行けるところからと思ってしましたが……こんな悔しい思いをしないように、また頑張っていきます。
9着:脇本雄太
古性くんが前を取って、レースしやすい形を作ってくれました。(太田)海也くんの動きが見えず、ペースを落とすに落とせなかったですが、できる限りのことはしました。近畿勢でまたグランプリの権利を取れたのは良かったですし、この流れを絶やさないようにしたいです。
(9月には地元・福井で共同通信社杯があるが)弾みをつけて行きたいですが、脚にしびれがあるので、まずは治療に専念しようと思います。