9月9日に静岡県にある伊豆ベロドロームで、『全日本自転車競技選手権大会トラック・レース(全日本選手権トラック)』の2日目が行われ、男子ポイントレース窪木一茂TEAM BRIDGESTONE Cycling)が盤石のレース運びで優勝を遂げた。

このレースは120周の合計30kmで10周ごとに先着順でポイントが付与される。1着通過が5ポイント、2着通過が3ポイント、3着通過が2ポイント、4着通過が1ポイントで、フィニッシュ時はこれが倍になる。集団から先行して周回遅れに(ラップ)すると、対象選手には20ポイントが加算される。

レース序盤は展開が穏やかなまま進み、窪木一茂が着実にポイントを重ねてトップを維持する。

しかし、40周目のポイント周回後に、渡邊翔太郎(愛三工業レーシングチーム)と今村駿介(中央大学)、上益和行(大阪産業大学)、渡邉慶太(明治大学)が大きく先行し、集団との差を広げていく。これを好機と見た窪木一茂も4名にブリッジして、ラップを狙う動きが出始めた。

このまま5名は先行したままポイントを重ね、67周目にラップ認定を受けて20ポイントを得た。その後も窪木一茂が着実にポイントを重ね、100周目に渡邊翔太郎と近谷涼(TEAM BRIDGESTONE Cycling)が先行すると、再び窪木がブリッジ。最終周回前にはこの3名に渡邉慶太と荒井佑太(福井県自転車競技連盟)がジョインしてフィニッシュ争いになり、最後の1着ポイントは渡邉が獲得した。

優勝した窪木一茂は12回あったポイント周回で10度のポイント獲得に成功。ラップ認定の20ポイントも合わせて56ポイントを得て、2位と20ポイント差をつける盤石ぶりを披露した。

順位 名前 チーム 総ポイント
1 窪木一茂 TEAM BRIDGESTONE Cycling 56
2 渡邊翔太郎 愛三工業レーシングチーム 36
3 今村駿介 中央大学 34