通算909勝、G1通算16勝、16度のグランプリ出場など、数々の金字塔を打ち立て、2024年12月24日付で惜しまれながら競輪選手を引退した“レジェンド”神山雄一郎。2025年4月1日付で、日本競輪選手養成所(JIK)の所長に就任することがJKAより発表された。
なお、現所長である瀧澤正光は、同日付でJIKアドバイザーに就任することとなる。

「負けのなかに“勝ち(価値)”がある」 レジェンドが語る競輪の魅力/神山雄一郎 引退会見

「競輪が大好き」神山雄一郎、涙の引退会見

現役生活で受けた恩をお返しできれば

今回の発表で、神山雄一郎は「36年間の現役生活で皆様から受けましたご恩を、今度は後進の育成という形で、わずかながらでもお返しできればと考えております」とコメント。
あわせて、JKA会長 木戸寛氏からも「瀧澤所長と同様に技能品性に優れ、グランドスラマーであり、G1優勝16回の輝かしい経歴をお持ちの神山雄一郎氏を迎えることができたのは望外の喜び」とするコメントが発表されている。

JKA会長 木戸寛 コメント

木戸寛, 神山雄一郎, 安田光義, 引退会見

左:木戸寛

瀧澤所長は、現役時代は G1(特別競輪)優勝12回、グランドスラムも達成された名選手であり、2008年に現役を引退後、日本競輪学校(現.日本競輪選手養成所)の教官に就任し、2010 年4月1日に第23代校長(現所長)に就任。その後、15年間にわたり所長として後進の育成に努めていただきましたが、本財団の規定により本年3月末で定年となります。

その後任に瀧澤所長と同様に技能品性に優れ、グランドスラマーであり、G1優勝16回の輝かしい経歴をお持ちの神山雄一郎氏を迎えることができたのは望外の喜びであり、候補生にとっても大きな励みになると期待しています。

なお、瀧澤所長は、4月以降も本財団のアドバイザーとして競輪選手養成所の運営に関わっていただきます。

JIK所長 瀧澤正光 コメント

瀧澤正光, 日本競輪選手養成所, JKA250, 第125・126回生入所式

このたび私、瀧澤正光は、2010年より15年間務めさせていただきました日本競輪選手養成所の所長を本年3月に退任する運びとなりました。
在任中は、ファン・関係者の皆様、数多くの方々のおかげさまをもちまして、競輪選手を育てていくという大切な仕事に、心血を注いで邁進することができました。

今後は、養成所のアドバイザーとして後進の育成に携わる縁をいただきました。4月より就任される神山所長がつくりあげていく新しい養成所の力になれるよう、これからも精進してまいります。

神山雄一郎 コメント

神山雄一郎, 引退会見

私、神山雄一郎は、本年4月より日本競輪選手養成所の所長に就任することとなりました。
昨年12月に選手を引退させていただきましたが、長年お世話になった競輪界に今後も携わることが出来るこのようなお話をいただき、大変有難いと感じるとともに、身が引き締まる思いです。
36年間の現役生活で皆様から受けましたご恩を、今度は後進の育成という形で、わずかながらでもお返しできればと考えております。

新たな挑戦には期待も不安もございますが、ファンの皆様の期待に応えられる立派な競輪選手を数多く送り出すことが出来るよう精一杯努めてまいります。
今後ともご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

神山雄一郎 略歴

1968年4月7日生まれ。日本競輪学校(現:日本競輪選手養成所)第61回生在校成績1位で卒業、1988年5月8日に花月園競輪場でデビュー。
その後 G1(特別競輪)を16回優勝(歴代1位)、グランドスラム(全G1優勝)を達成するなど数々の記録を樹立し、2024年12月24日付けで競輪選手を引退。