優勝:古性優作
Q:3年ぶり、2度目の優勝です。
本当に脇本(雄太)さんおかげで優勝できました。嬉しいです。
Q:歴代最高賞金も更新ですね。
今年は近畿の仲間に助けてもらいました。そのおかげで、記録を更新できたのかなと思います。
Q:3年前と同じ、静岡競輪場での優勝です。
やっぱり相性がいいですね。走っていて気持ちいいですし、勝てそうだな、と思わせてくれるようなバンクです。
Q:3年前と比べて、ご自身が変わってきたという印象はありますか?
この間、3年前の競輪祭を見たら自分が弱すぎてびっくりしました(笑)。あの時に比べたら、ちょっとずつ強くなっていってるのかなと思います。
Q:初手の位置取りは?
理想通りでした。そこからも、作戦通りに運ぶことができました。
これまででいちばん長く脇本さんと作戦会議をやったのですが、並びや勝負のポイントも含めて、本当に作戦通りでした。
Q:終始、清水裕友選手が後ろについていました。
周回中から後ろにシミ(清水)がいるのはわかっていましたし、打鐘で叩いた時も後ろにいたのでやばいなと思いました。
でも、とにかく脇本さんのかかりが抜群でした。最終周に入った時、勝手に口が開いていくくらいの加速。これは誰も来られない、と思いました。
昨日の指定練習での脇本さんのタイムが、この時期にでるようなタイムではなかったんです。競輪祭後に一緒にやった合宿の時とはもう別人でした。これまでナショナルチームだったりでトレーニングをしてきて、ピーキングが抜群にうまいのかなと思います。
Q:ゴール前、その脇本さんをきっちり差すことができました。
昨日の指定練習で足も軽くて、僕も仕上がったなという感じはしていました。今年いちばんいいくらいで、走る前からすごく楽しみな状態でした。
Q:来年以降に向けては?
寺崎(浩平)くんや窓場(千加頼)くんがすごく力をつけてくれて、脇本さんも僕も本当に助けられました。そのおかげでグランプリという場に立つことができ、近畿ラインの強さを見せることができたと思います。
来年も、どんどん近畿の若い選手が出てきて、こういう舞台で走れるような選手がいっぱい出てきてくれたらいいですね。自分もその援護をしたいです。
Q:後輩を盛り立てつつ、ご自身のグランドスラムも?
そうですね。あと日本選手権と競輪祭を2回ずつ勝てば、グランプリも含めて“ダブルグランドスラム”なので、燃え尽きない限りは頑張りたいです。競輪祭は近畿勢にとって鬼門でしたが、今年脇本さんが払拭してくれたので、来年は大丈夫かなと思います(笑)。
2着:清水裕友
Q:近畿の後ろは狙い通り?
いえ、近畿の後ろというよりは、中団ラインの後ろを狙っていました。
関東が前をとった時点で、粘りありきで考えていました。
Q:脇本雄太選手が仕掛けたところでも、しっかりと追走できていました。
前も見えていて、脇本さんがいくだろうなと思っていたので、準備ができていました。
その後、残り半周で脇本さんとの差を一瞬詰められたんですけど、3コーナーからはまだずっと伸びていくような感じでしたね。
Q:残り半周時点で仕掛ける、ということは考えなかった?
グランプリの舞台ではまともにゴール勝負できていなかったので、そっちに賭けました。ただ、4コーナー回ってからの古性さんの伸びがすごかったですね。
フォームなど自分のなかでは手応えはありましたが、前2人(古性、脇本)は別次元ですね。
でも、すごい楽しかったです。
3着:脇本雄太
後ろがどうなっているかわかっていませんでしたが、古性くんはしっかりと後ろについているだろうと信頼して、がむしゃらに踏んでいました。これ以上ない展開でしたし、自分のなかでは納得できるレースができました。
最後、4コーナーのところでは古性くんとゴール勝負できるなと思っていましたが、仕掛けどころが自分が思っていたより半周早かったです。余力がなかったですね。また来年も、この調子でいければいいなと思います。
4着:郡司浩平
中団を近畿に取られて、「してやらたな」という感じですね。僕も援護ができればと思っていたのですが、バック踏みながら、ずるずると迷って行ってしまいました。
切り替えるにしろ、早めに判断して新山の位置にいければチャンスはあったと思いますが、甘さが出てしまったと思います。
5着:新山響平
最終周に入るところで、郡司さんに張られた感じもありちょっときつかったですが、いい位置に入ることができました。ただ、足を消耗してしまって、それで反応ができなかったですね。
脇本さんのかかりもすごかったです。スピード勝負になるときついですね。足を使わないで、いい位置を取れるようにならないと。
今年は単騎でしたが、やっぱりラインで乗った方がグランプリは楽しいので、来年はラインで乗れるようにしたいです。
7着:眞杉匠
前を取らされる形になってしまいました。なにもしてないようなレースです。悔しいです。
9着:北井佑季
(初のグランプリだが)いつもどおりの気持ちで走ることができましたが、結果が思ったようなものではなかったです。もっと高めていかないといけないと思います。来年のグランプリは平塚なので、頑張っていきます。