『競輪祭女子王座戦(G1)』は佐藤水菜が優勝

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優勝:佐藤水菜

Q:率直な気持ちをお聞かせください。

自力とまではいかなかったですが、長い距離を踏んで優勝することができて嬉しいです。

Q:ナショナルチームでの活動がオフの期間に挑んでの完全優勝です。

1か月のオフというのは競技を始めてから初だったのでリラックスすることはできましたが、練習などを全部自分でやるということの難しさ、自分がいた環境のありがたさに気づくことができました。

みなさんのサポートがあってこそ自分があるんだと再認識できるような、自分を見つめ直すことができるいい機会となりました。

優勝することができたという結果は良かったですが、レースの内容やコンディショニングは、去年の競輪祭や今年のオールスターには及ばなかったです。あと1か月、ガールズグランプリに向けて早く練習したいですね。

Q:今日のレースはどのようなプランでしたか?

本当はS(誘導員の後ろ)に行きたかったのですが、2番車(久米詩)が自分の後ろを確保するような動きが見えたので、そうはさせないようにと動いた結果、後方になりました。

5番車(梅川風子)が中団だったので、そこを捲りきれればとすぐに組み立てることができました。そのとおりに進められてよかったです。

Q:ナショナルチームでもしのぎを削った太田りゆ選手、梅川風子選手とは今節初の対決となりました。

直感として、世界選手権で一緒に決勝を戦った梅川選手がすごく強いということは体感していたので、まずは梅川選手を乗り越えられるかどうか、という部分が課題だと感じていました。

そこは乗り越えた後は、ゴールまで行くだけだと思えました。外外を回る形でしたがそれは得意なので、自分の持ち味を活かせたと思います。

Q:世界一になってさらに凄みを増したように思います。

自分がその地位に見合っているとは思っていないというのが正直なところです。オリンピックを終えて、世界選手権の結果をもって競技人生を考えようと考えていました。結果的にいい結果を残すことができましたが、大会を通して自分の力を再認識しましたし、自分がどこを目指したいかもあらためて見えました。伊豆に戻って、また一から作り直して、また1年やっていこうと思います。

Q:「目指す場所」について教えてください。

レースで一周先行したりだとか、「強い」と言ってもらえることはすごく嬉しいことです。自分自身もそこに面白みを感じている部分もあるので、そうやって勝ち続けられるような存在でいたいなと思っています。理想の自分になる、というところを目指しています。

Q:静岡でのガールズグランプリに向けて、意気込みをお願いします。

あと1ヶ月しかないなかで、基礎を作り直して少しでも調子を取り戻せればと思います。連覇ができるように、頑張っていきます。

2着:太田りゆ

位置取りとしては前の方がいいと思っていました。ダッシュは得意なので、ある程度誰でも合わせることはできると思っていましたし、実際にうまく合わせることはできました。あとは最後の部分ですね。自分としてはそれほどタレていたわけではないと思うので、仕方ないかなと。やれることはやりました。悔しいけど、2025年のグランプリには乗れるように。競輪選手として1年走ったことはないので、楽しみにしてもらえたらなと思います。

3着:當銘直美

(佐藤)水菜の後ろというのは作戦通りでした。ハウスしてしまって危なっかしい取り方になってしまいましたが、なんとか主張して位置を取ることができました。しっかり集中して追走できたと思います。114期は水菜が引っ張ってきたと思いますが、まずは同じ舞台に立てるところまではきました。いつまでも水菜がトップというわけにはいかないので、頑張っていきます。

4着:石井貴子

できるだけ前でとは考えていました。太田選手の踏み出しがすごく良くて、梅川選手は入れることなくいけましたが、そこからの第2波には対応できませんでしたね。3着に入れればよかったですが、力の差を感じました。

7着:梅川風子

作戦はあまり決めておらず、並んでみて相手がどう出るか、というところでした。車間を取って、という形でしたが、単純に叩ききれなかったです。スピードの乗りもよくなかったですし、準備不足だなと。反省です。世界のスピードをしっかりと意識しながら、自分のスピードをもっともっとあげていければと思います。