日本人史上初ワールドカップのケイリンで金メダルを獲得、競輪の成績も絶好調で波に乗る脇本雄太が圧巻の先行で逃げ切り、第61回オールスター競輪で優勝し、初のGⅠ制覇。今年の獲得賞金は約9200万円となり、一気に2位へ浮上。脇本は8月27日からのアジア大会にも日本代表として出場予定。

関連記事

ナショナルチームのコーチ2人がレースを解説【ブノワ&ジェイソンが斬る】第61回オールスター競輪(GⅠ)4日目

脇本雄太のGⅠ初戴冠をブノワ・べトゥ短距離ヘッドコーチはどう見たか?

オールスター競輪の決着

8月19日、福島県のいわき市にて行われた『30年7月豪雨被災地支援 第61回オールスター競輪』最終日は、5日間に渡る戦いの決着をつける決勝レースが行われた。

30年7月豪雨被災地支援 第61回オールスター競輪 S級決勝 出走メンバー

1 浅井 康太
2 渡邉 一成
3 古性 優作
4 竹内 雄作
5 村上 義弘
6 金子 貴志
7 脇本 雄太
8 山﨑 賢人
9 中村 浩士

ナショナルチームからは脇本雄太と渡邉一成。G1の決勝ともなると、出走メンバーは誰もが強い。対するは浅井康太や村上義弘など決勝を飾るメンバーは豪華な顔ぶれとなった。

レースは残り1周半で竹内雄作、浅井、金子貴志の順。その後ろは外に脇本、古性優作、村上義弘、内に渡邉、中村浩士、そして山﨑賢人が最後尾で走る。

外から上がってきた脇本が残り1周を切り、2コーナー前で先頭に踊り出ると、そのまま止まらずに単独特急列車のような勢いで後続を引き離していく。残り半周で脇本の優勝が濃厚となる。

脇本の後ろには古性。古性を追いかけて渡邉と浅井がスピードを上げて並走状態となる。

最終ストレートに入り、脇本はそのまま逃げ切って優勝、浅井が内から伸びて2着、渡邉が3着となってオールスターの決勝は幕を閉じた。

30年7月豪雨被災地支援 第61回オールスター競輪 S級決勝 競走結果

力強い走りを見せた脇本はGI初戴冠を果たし、今年の獲得賞金額を91,934,000円として賞金ランキング2位に浮上した。(1位は三谷竜生で129,270,000円)

東京オリンピックでメダルを獲るという強い意志がある